<続報><ギョーザ中毒>「日中友好望まぬ者が極端な手段に」=「構造的な事故」説を否定―中国高官

Record China    2008年2月6日(水) 22時19分

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6日午前、中国製ギョーザの中毒事件の調査のため来日中の中国側代表団と日本政府の共同記者会見が開催され、中国政府高官は「これは構造的な事故でなく、個別の案件だ」と指摘した。写真は中国のスーパーで売られる冷凍餃子。

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2008年2月6日午前、中国製ギョーザ中毒事件の調査のため来日中の中国側代表団と日本政府の共同記者会見が開催された。中国側代表団の団長、中国国家質量監督検験検疫総局輸出入食品安全局の李春風(リー・チュンフォン)副局長は「今回の事件は構造的な事故でなく、個別の案件に過ぎない。中国の食品は安全だ」と強調した。「中国新聞網」が伝えた。

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一方、日本のテレビ報道によると、中国国家品質監督総局の魏伝忠副総局長は6日北京で日本政府の調査団と会談し、「中国国内で人為的に混入された可能性はきわめて低い」とした一方で、「日中友好の発展を望まない分子が極端な手段に出たのかもしれない」と述べ、故意に混入された可能性を示唆。その上で、同副総局長は、「日本の警察は、この事件が人為的なものだと判断している」と語り、日本側と協力して真相の究明に努力していく考えを強調したという。

李副局長の説明によると、中国側では、天洋食品が10月1日と10月20日に生産し、残っていたサンプルに対し調査を行った。また、生産前の原料・生姜と白菜にギョーザについてもメタミドホスの検査を行ったがいずれも異常は発見されなかった。

天洋食品は日本への輸出を開始して10数年になるが、工場の生産ラインの衛生管理は行き届いており、HACCPとISO9000の認証も取得している。また生産ラインにおける従業員同士の間隔は近く、さらにビデオ監視設備が設置されている。製品は出荷後直接コンテナに入れられ、すべて鉛で封印をされるため、この過程で不正行為をすることは難しい。

こうした状況ではあるが、中国側としては消費者に対する責任ある態度から、天洋食品に対して商品の回収および生産の停止と調査に対する協力を求めている、としている。

また、李副局長は「現在までの調査の状況から判断して、今回の事件は構造的な事故でなく、個別の案件に過ぎない。中国政府は一貫して食品の安全問題を重視しており、輸出食品に対しては一連の厳格な管理措置を講じている。従って中国の食品は安全であると責任を持って言える」と安全性を強調したという。(翻訳・編集/HA)

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