Record China 2008年2月12日(火) 16時33分
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2008年2月、北京市出入境検査総駅は15歳の中国人少年が不法滞在のためスウェーデンから送還されたと発表。蛇頭の手引きでイタリアの母の元へ行くのが目的だったという。写真は北京市で摘発されたスロヴァキア人不法滞在者。
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2008年2月、北京市出入境検査総駅は15歳の中国人少年が不法滞在のためスウェーデンから送還されたと発表した。蛇頭の手引きでイタリアの母の元へ行くのが目的だったという。北京晩報が伝えた。
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強制送還を受けたのは浙江省出身の呉(ウー)。幼い時に父を亡くし母親と二人暮らしだった。3年前に母親が同郷人らとヨーロッパへ渡り不法労働者になって以来、呉は学校を辞め、一日中街をぶらぶらする無為の時を過ごしていた。
呉の境遇を知った母親は昨年蛇頭に呉をイタリアに連れてくるよう依頼、5万元(約75万円)を支払った。蛇頭の手引きのもと、呉は11月にアフリカ某国の旅行ビザを持って出国した。スウェーデンでの乗り換えの際に空港を抜け出し、鉄道で一路イタリアへと向かったが、途中スウェーデン警察に逮捕された。
逮捕当時、呉は航空券とパスポートを捨てており、身元を特定されないようにしていた。蛇頭は海外警察は未成年の不法滞在者に対して処分が甘く、万が一捕まっても身分さえわからなければ数日の勾留で解放されると説明していた。呉にとって不幸なことにこの説明は全くのウソで、あえなく中国へと強制送還されてしまった。
北京市出入境検査総駅によると、今年に入ってからすでに十数人の中国人が海外より強制送還されているが、15歳は最も若い年齢。しかし近年違法渡航者の低年齢化傾向が目立っているという。(翻訳・編集/KT)
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