人民網日本語版 2016年12月13日(火) 6時20分
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アスリートが闘うべき対象は、試合の対戦相手とけがだけではない。最も落とし穴にはまりたくない敵である「興奮剤」とも戦わなければならない。写真は火鍋。
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アスリートが闘うべき対象は、試合の対戦相手とけがだけではない。最も落とし穴にはまりたくない敵である「興奮剤」とも戦わなければならない。揚子晩報が伝えた。
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有名なスポーツ評論家の黄健翔氏は6日、1枚の写真を中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に投稿した。その写真とは、アスリートが外食する際に食べてはいけない食品リストを写したものだった。非常に多く美食を食べられないことを知ったネットユーザーたちは、「アスリートの苦労は半端じゃない!」と驚きの声をあげた。このリストには、ハム・ソーセージやスパムなど、ドーピング検査において赤身肉化剤(クレンブテロール、筋肉増強剤としての効果が見込まれる)が検出される可能性が高い食品のほか、クローブ(スパイスの一種)、甘草、ハスの実、ハスの種、火鍋、各種冷菜、モツ、あぶり焼き、豚・牛・羊肉(レストランで提供されるもの)などが名を連ねていた。これらは全て、アスリートが外食の際に食べることを禁じられている食品だ。
○「魚香肉絲を肉抜きで!」―アスリートは口に入れるものも厳格に管理
黄氏がこのリストを公開すると、多くのアスリートも、これを微博や微信(Wechat)で転送した。陸上男子百メートルの張培萌は、「今後、外食時に『何か食べられないものはありますか?』と尋ねられたら、『魚香肉絲(細切り豚肉の四川風ピリ辛炒め)を肉抜きで!』と注文することにしよう」と冗談まじりにコメントした。
ある柔道選手は、リストを見て、「瓜の種を食べたらダメ、ビールも飲んではダメ、今後、外食では何の料理も楽しめない。今時のアスリートは本当に辛い。今に比べると、昔はずっと幸せだった」と投稿した。
南京体育学院訓練処の張健処長は次の通り指摘した。「現在では、アスリートの身体と考え方だけではなく、食べものまでしっかり管理しなければならなくなった。アンチ・ドーピング機構は、禁止薬物の種類を追加し、赤身肉化剤のみならず、多くの漢方薬食材も禁止薬物リストに組み入れられた。体育学院食事科は病院と直接連携し、アスリート用に安全な食品を購入するようにしている。また、アスリートが試合に出かける時にも、大会指定のレストランのみで食事をさせるようにしている」。
○湿布薬にも含まれる興奮剤
アスリートが外食時に各種肉類を食べることが禁じられることは理解できる。だが、クローブ、甘草、ハスの実、ハスの種までもが禁止の対象となっているのはなぜだろう?これについて、江蘇省アンチドーピングセンターの薛松氏は、「これらの食品に含まれるジメチルコクラウリンは、来年、禁止薬物リストに組み入れられるが、多くの漢方薬からこの成分が検出される」と説明した。
また、「ジメチルコクラウリンは、今年は禁止薬物リストには掲載されていないが、来年からリストに入る予定だ。これはβ2刺激薬に属し、試合中・試合以外のいずれにおいても使用が禁止される。多くの一般的な中薬からこのジメチルコクラウリンが検出されている。具体的には300−400種類の中薬に含まれおり、この中には、湿布など、アスリートが常用している漢方薬も多い」と薛氏は続けた。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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