中国の若者の結婚観に変化、15年の未婚者は2億人に―SP華字紙

BRIDGE    2016年12月15日(木) 0時50分

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家庭に対する考え方や経済環境の変化を背景に、中国の大都市では結婚しない人生や一人暮らしを選ぶ若者が増えている。資料写真。

家庭に対する考え方や経済環境の変化を背景に、中国の大都市では結婚しない人生や一人暮らしを選ぶ若者が増えている。

参考消息網がシンガポール華字紙・聯合早報の12日付記事を引用して報じたもので、2015年の未婚者の数は2億人に達した。1990年に6%だった単独世帯の比率は2013年に14.6%(5800万人余り)に上昇。このうちの約2000万人が20-39歳というデータが出ている。

首都・北京市の外資系企業で財務主管の職に就く31歳の女性は「結婚しない派」ではないものの、自由な一人暮らしに満足しており「結婚する気が起こらない」。テレビ局勤務の29歳女性は3年付き合っている恋人がいるが、「私が求めていたのは今のような生活。婚姻届け1枚で『永遠の誠実』が約束されるわけではなく、逆に一種の束縛。結婚するとリスクや親戚付き合いも発生するし、結婚する意味が分からない」と語る。経済的、精神的に自立した若者が増えるにつれ、非婚や晩婚、単独世帯を対象としたビジネスの幅も広がりそうだ。

中国社会科学院・社会学研究所の李銀河氏はこのような状況について、「勢いはさらに増す」との見方を示す。同氏は「現代社会の結婚は宗教や経済互助に基づいていた過去とは異なり、感情がより重視される」と述べ、女性が経済的に自立してきたことも単身者が増えた原因と指摘する。ただ、この一方で「中国には祖先を崇拝する習慣があり、自分の血を引く子孫を残すことが重視される風潮は根強い」とも説明、女性と結婚した男性同性愛者がその理由として「結婚して子どもができなければ親に申し訳ない」と話していた点に触れた。(提供/Bridge・編集/Asada)

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