中国人観光客の“新千歳空港騒動”、「大雪で閉じ込められ焦りや不安あった」「日本メディアは煽り過ぎ?」―駐日中国大使館参事官

八牧浩行    2016年12月27日(火) 19時30分

拡大

27日、駐日中国大使館の張梅広報担当参事官が記者会見し、新千歳空港で中国人観光客が飛行機の遅延に抗議し、騒動になったことについて、遺憾としながらも「50年ぶりの大雪の中で、焦りや不安な感情を抱いたことは理解できないことではない」と指摘した。写真は同空港。

(1 / 2 枚)

2016年12月27日、駐日中国大使館の張梅広報担当参事官が記者会見し、北海道の新千歳空港で中国人100人余りが飛行機の遅延に抗議し、騒動になったことについて、「他人に迷惑をかける行為は支持しない」と遺憾の意を表明した。その上で、「北海道は中国人にとって人気の観光地であり、50年ぶりの大雪の中で、(食料不足などから)焦りや不安な感情を抱いたことは理解できないことではない」と指摘した。また中国の札幌領事館が航空会社と協議して、食料などを差し入れたことを明らかにした。

その他の写真

また「中国国内や中国の一部メディアから、日本のメディアが煽り過ぎで事実と違う、との声が寄せられている」との認識も示した。さらに「今時点で、空港に取り残された中国人観光客が帰国を果たしており、両国間の国民感情に影響を与えることはない」と言明。「両国民が相互にもっと訪問し、交流を深めて『架け橋』になるよう望みたい」と強調した。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携