文大統領、タイ経済の“日本ヘゲモニー”に挑戦状=韓国ネット「ビジョンのある政策」

Record China    2019年9月2日(月) 21時50分

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2日、韓国・マネートゥデイは「文在寅大統領がタイ経済の“日本ヘゲモニー”に挑戦状をたたきつける」と報じた。写真はタイ。

2019年9月2日、韓国・マネートゥデイは「文在寅(ムン・ジェイン)大統領がタイ経済の“日本ヘゲモニー”に挑戦状をたたきつける」と報じた。

記事によると、タイを訪問している文大統領は2日(現地時間)、バンコクでプラユット首相と首脳会談、協定・了解覚書(MOU)の署名式、共同メディア発表を行う。その他、朝鮮戦争参戦者代表との接見、韓・タイビジネスフォーラム、同胞懇談会への参加なども予定されている。

記事は「タイは東南アジア諸国連合(ASEAN)地域2位の経済規模を持ち、日本と経済的に密着する代表的な国」とした上で「韓国政府が推進する新南方政策を成功させるには、国内だけでなくタイでの克日も必須となる」と伝えている。韓国政府関係者は「日本とタイは伝統的に、王室交流を中心に友好関係を続けている」とし、「交易、投資、経済援助など経済関係全般にわたり、日本はタイの最も重要な相手国」と説明したという。

また、記事は「タイ向け海外直接投資(FDI)132億ドルのうち日本が占める割合は43%(57億ドル)に達するが、韓国は2億7000万ドルで2%にとどまっている」とし「今すぐに日本と同等になるのは難しい」と指摘。それでも「ASEAN市場開拓のため必ず超えなければならない関門がタイの日本ヘゲモニーだ」と強調している。

最近成長停滞に陥っているタイはスマート産業中心の開発方向を模索している。そのため韓国大統領府は「タイ攻略」に向け情報通信技術(ICT)を押し出す方針。また、タイへの個別アプローチに加え、メコン川という地域アプローチもしていくという。タイはミャンマー・ラオス・カンボジア・ベトナムと共に「メコン5カ国」に含まれる。文大統領はタイの後にミャンマーとラオスを訪問し、11月には韓国・ASEAN特別首脳会談に合わせて韓国・メコン首脳会談を開催したい考えという。

文大統領は最近、バンコク・ポストとのインタビューで「韓国の経済発展の経験を共有し、“漢江の奇跡”を“メコン川の奇跡”として実現させようと話すつもり」とし、「韓国はメコン川がインドシナ発展の動力になると確信し、インドシナ発展が韓国の発展につながると考えている」と話したという。

これに韓国のネットユーザーからは「支持する」「素晴らしい。ビジョンのある政策だ。今日明日で実現できるものではないから、次の政権にもつないでいってほしい」など応援の声が上がっている。また「日本の資本が深く根付いている場所。慎重に冷静に計画的にするべき」「日本にとっては大きな打撃になる。文大統領は本気で日本と争うつもりのようだ」などの声も。

一方で「まずは韓国の経済を救ってほしい」「タイはアジアで一番日本と仲がいい国。どうせ税金の無駄遣いになる」などと指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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