中国と日本の温水洗浄便座の違いは?広東省佛山市がレポート発表―中国メディア

BRIDGE    2017年1月13日(金) 23時30分

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中国・広東省質量技術監督局は10日、同省佛山市が地元で生産される温水洗浄便座と日米の著名ブランドを比較したレポートを公開したと発表した。写真は中国の温水洗浄便座売り場。

中国・広東省質量技術監督局は10日、同省佛山市が地元で生産される温水洗浄便座と日米の著名ブランドを比較したレポートを公開したと発表した。中国新聞網が同日付で報じたもので、佛山市は国内衛生陶器メーカーの一大集積地だ。市は製品の実物比較に加え、日中の基準の違いについても調査しており、このようなレポートが発表されるのは今回が初という。

同レポートが「日本ブランドとの差」として指摘したのは細部のデザインや製造技術、主要部品の研究開発技術で、日本ブランドの防水設計や使われている部品の安定性を評価した上で「国内ブランドではこのような細かい点が十分に考慮されていない」と指摘した。さらに「海外メーカーは核となる部品を自社で研究開発、生産しているが、中国ではその多くを日本や韓国、欧米から輸入している」と説明し、ブランド知名度においても中国と日米では大きな開きがあるとの状況を「中国の消費者がネット通販で注文する便座の約87%がTOTO、INAX、パナソニック、アメリカンスタンダード製」という事例を挙げて紹介した。

このほか、日中の基準については「品質に対する要求は似ており、中国が日本より厳しい基準を設けている項目もあった」。ただ、中国では原材料に関する基準など重要な項目で不足している部分があるとも報告している。

温水洗浄便座の普及率は中国が1%未満なのに対し、日本は79%、韓国は50%前後、台湾は25%に達している。今後10年以内に中国の普及率が40%前後に上昇するとした場合、年間販売額は1000億元(約1兆6800億円)超が期待できる。(提供/Bridge・編集/Asada)

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