<京劇>突然始まった「伝統芸能」教育に音楽教師らが悲鳴―北京市

Record China    2008年2月27日(水) 10時29分

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2月24日の報道によると、中国伝統の「京劇」のモデル授業が始まった北京市では、レベルが追いつかない音楽教師達が悲鳴を上げている。資料写真。

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2008年2月24日、新京報が伝えたところによると、北京市内の小中学校でこの新学期から始まった「京劇」のモデル授業で、担当の音楽教師らが「どうやって教えたらいいのか」と悲鳴を上げている。

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この試みは、「北京オペラ」とも呼ばれ、海外にも誇る伝統の「京劇」を次世代の子供たちに伝えようという試み。北京市で20校のモデル校が選抜され、音楽教育の一環に組み込まれた。

ところが、この実験的な教育、早くも壁にぶちあたった。若い世代の教師たちは古い京劇の歌を知るはずもなく、役者が長い修練の果てに習得するあの節回しも再現は困難。市教育委員会は「最低でも歌が歌えること」という気楽なお達しを出していたが、近代的な音楽教育理論しか知らない現場の教師らは途方に暮れた。もともと押し付けられた学校側も「教師の質が追いつかない」と及び腰だったという。

同委員会の王軍(ワン・ジュン)体育・情操教育局副局長は、「目的は子供達に伝統芸能への興味を持たせること。上手い下手は問題ではない」と強調したが、日本でいえばいきなり歌舞伎の授業が始まるのと同じ。付け焼刃の伝統芸教育を受ける子供たちがいい迷惑?(翻訳・編集/NN)

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