医療現場の崩壊、危険な「闇救急車」が横行!―上海市

Record China    2008年2月27日(水) 8時16分

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25日、上海市では最近、違法な「闇救急車」が出現。低料金と充実した医療設備をうたって各病院で「客集め」をしているが、実際は危険な患者搬送と高額請求のため問題に。写真は北京救急センター。

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2008年2月25日、上海市では最近「闇救急車」と呼ばれる違法な個人経営の救急車が出現、社会問題になっている。同市の「新聞晨報」とそのサイト「解放網」が伝えた。

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市内の病院では「闇救急車」の運転手たちが「低料金、充実した医療設備、医師随行、長距離送迎」と書いた名刺やチラシを配り、公然と「客引き」する姿があちこちで見られる。もちろん「闇救急車」は違法で、実際に患者を送迎する車はワゴン車やマイクロバスに多少の手を加えたもの。医療設備や医師の随行などはない。しかも法外な料金を請求される。

上海市衛生局の関係者は、「闇救急車」の搬送により患者の救命のチャンスが奪われる危険があると懸念。市交通局も違法な搬送により事故が起こった場合、何の補償もないと警告している。

このような「闇救急車」が出現した背景には、上海市の120番救急車が足りないという現状がある。多くの医療関係者は救急車を増やさない限り、「闇救急車」はなくならないと指摘。それが出来ないなら関係部門は長距離搬送業務を業者に委託するか、会社を新設するなどの案を検討すべきだと話している。(翻訳・編集/本郷)

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