Record China 2008年2月29日(金) 22時35分
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27日、昨年から頻発している「写真ねつ造事件」に新たな騒動が持ち上がった。「華南トラ」「チベットカモシカ」に続くのは、ニセの雨雲に「コピペ」の鳩…。報道カメラマンのモラル低下が止まらない。写真は指摘部分に印をつけたチベットカモシカ。
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2008年2月27日、昨年世間を騒がせた「華南トラ」のねつ造写真、先日発覚した「チベットカモシカ」のねつ造写真に続き、新たな偽造写真騒動が中国のマスコミ界を落胆させている。人民日報の報道。
【その他の写真】
今月23日に受賞結果が発表された報道写真のコンテスト「第16回・金のレンズ(金鏡頭)大賞」。最優秀作品「なぜ家に帰らない?(為什麼不回家)」が、なんと写真加工ソフト「フォトショップ」で作成された合成写真だったことが判明した。不正が発覚したのは、作者本人の自主的申し出によるものだった。これにより、受賞資格は剥奪された。作者は杭州市の新聞記者で、写真は「誤って」応募してしまったものだとしている。写真は司法関係のものらしい自動車を追いかけて走る人たちをモチーフとしているが、その背景に、黒々とした雨雲が描き足されていた。
また、同コンテストに出品された「ヒマラヤの銃声(喜瑪拉雅的槍声)」という作品も、写真説明文が事実と異なると確認され、受賞資格が剥奪された。この作者は「世界報道写真大賞」で受賞経験のある有名カメラマンだった。
さらに、最近「華賽賞」を受賞した作品「広場の鳩にワクチンを(広場鴿摂取禽流感疫苗)」にも、合成疑惑が持ち上がった。ハルビン日報の記者である作者は23日、疑惑を否定したが、肝心のオリジナルデータを「消してしまった」と発言。この作品では、広場を飛び交う鳩の群れが「コピー&ペースト」で作られたものと疑われている。
度重なる不祥事に、報道人としてのモラルを問う声が噴出しているが、安く手軽に精巧な合成作品を作ることができる現状に、コンテストの主催者たちも「ねつ造の撲滅は難しい」と頭を悩ませている。(翻訳・編集/愛玉)
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