2008年2月29日、全国老齢（高齢者）工作委員会全体会議が開かれ、高齢化社会に急速に移行しつつある中国の現状が報告された。ニュースサイト「中国新聞網」が伝えた。

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国務院副総理で同委員会主任の回良玉（フイ・リアンユー）氏は、中国はこの5年間に人口高齢化対策として介護サービスや医療保障などの福祉の充実に力を入れてきたと強調。しかし人口高齢化はこれを上回るスピードで加速しており、中国の経済社会の発展に影響を及ぼす重大な問題となっているとの認識を述べた。

同氏は、60歳以上の高齢者人口は07年末までにすでに1億5300万人に達しており、中国の総人口の11．6％を占めていると報告。このため年金支給や高齢者医療保障にかかる政府の負担額は毎年増加の一途をたどっていると説明した。同様に、一人暮らしの高齢者や、病気や障害を抱えた高齢者も年々増加しており、介護サービスなどの福祉の充実がさらに求められていると指摘。各地区と関係各部門は今後より強い責任感と緊迫感を持って高齢化対策に取り組むよう求めるとともに、中華民族の伝統的な美徳である敬老精神を発揚するべきだと語った。（翻訳・編集/本郷）