今年もまた!GDPの地方合算が全国を45兆円多くなるも専門家は「よく制御された」と自画自賛=中国ネット「これは真面目に考えた人の負け」

Record China    2017年2月11日(土) 17時30分

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11日、中国中央人民広播電台は2016年の地方合算のGDPが全国GDP統計を上回ったと伝えた。これに対し、中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。資料写真。

2017年2月11日、中国中央人民広播電台は2016年の地方合算の国内総生産(GDP)が全国GDP統計を上回ったと伝えた。

中央人民広播電台の記者が、31の地方政府の個別発表統計を合算したところ、GDPの合計が77兆1685億6900万元(約1271兆3548億円)となり、これは国家統計局が発表した74兆4127億元(約1225兆9518億円)よりも2兆7558億6900万元(約45兆4030億円)多くなった。

記事は、統計局の発表と地方合算が異なるのは珍しいことではないと紹介。2010年から2015年までの間にも、地方合算は常に全国を上回っており、2015年では4兆6833億元(約77兆1575億円)上回った。

これと比べると、2016年は誤差が2兆元近く減少したことになるため、中国社会科学院経済研究所の袁鋼明(イエン・ガンミン)研究員は、「地方がGDPを多めに報告する現象がよく制御されたことと、統計方法が改善したためだ」と分析した。

このニュースが中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で伝えられると、中国のネットユーザーから「この数字がいったいどこから来たのかぜひ知りたいものだ」「GDP成長率が6.7%を下回っているのは3つの省だけなのに、全国平均が6.7%というまか不思議」と指摘するコメントが寄せられた。

また、「GDPと聞いただけで気分が悪くなる」「うそのニュースを聞いてもなんとも思わなくなったよ」「これは真面目に考えた人の負け」などのコメントが寄せられ、もともとこうした数字は当てにならないと多くのネットユーザーが考えているようだ。

いずれにしても、「ますますGDPの存在意義が分からなくなってきた。これは庶民の収入と何の関係もないじゃないか」というコメントにもあるように、多くの中国人ネットユーザーにとってはあまり意味のない数字のようである。(翻訳・編集/山中)

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