Record China 2008年3月7日(金) 5時21分
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北京五輪を前に、8月1日に開通が予定されている北京―天津間を30分で結ぶ高速鉄道の運賃は60〜80元くらい(約900円〜1200円)になる見込みだ。
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五輪インフラの目玉、北京―天津間運賃は900円
北京―天津間の高速鉄道はやや高め?
北京五輪を前に、8月1日に開通が予定されている北京―天津間を30分で結ぶ高速鉄道の運賃は60元から80元くらい(約900円〜1200円)になる見込みだ。昨日、人民代表大会の代表で、北京鉄路局共産党委員会の羅金書記が明らかにした。
羅金書記は、その他の政府機関の認可を得なければならず、あくまでも仮決定としつつ、市民の経済力やここ最近の物価高騰などの要素を踏まえた上で、当局が検討を重ねた結果出てきた金額だということだ。現在、北京―天津間を結ぶ鉄道は48元(約420円)。仮に最も安い60元程度ということになっても、一般市民が頻繁に利用するには、『ややお高い』金額ではある。
北京―天津間の高速鉄道は、北京五輪を前にした社会インフラ設備の目玉で、全長120キロ。現在は、1時間かかっている同区間を30分で結ぶ。
発着駅となる『北京南駅』の工事も進んでいる。同氏によると、5月1日から試験運用を始め、高速鉄道の開通する8月1日に正式運用が始まるという。北京南駅は、自動券売機や改札機が設置され(現在の北京地下鉄は全て手売り)、駅員も200名ほどと現状の大型駅より大幅に少なくて済むという。
この高速鉄道開通により、北京と天津の距離はぐっと縮まる。去年、現在の高速鉄道「D号」が導入される前は、1時間半〜2時間かかっていた同区間が、一気に『通勤圏』へと変わる。すでに、天津市内は、都市人口の流入を狙って、マンションの建設ラッシュが始まっており、市内の便利のいいところは、北京市内に匹敵するほどの価格高騰を見せている。天津駅の新築工事も現在、順調に進んでおり、北京五輪までには完成予定。五輪によって、北京を取り巻く交通状況も、数年前では考えられないほどの発展を遂げることになる。
<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>
■筆者プロフィール:朝倉浩之
奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。
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