福島便運航で物議醸す韓国のLCC「ソウルの方が放射線数値が高い」と乗務員を説得=韓国ネット「不買運動だ」「日本からお金でももらったの?」

Record China    2017年2月22日(水) 17時0分

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21日、韓国・ニューシスは、韓国の格安航空会社(LCC)チェジュ航空が3月からの運航を予定している福島行き不定期便の日程を確定させたと報じた。写真はチェジュ航空。

2017年2月21日、韓国・ニューシスは、韓国の格安航空会社(LCC)チェジュ航空が3月からの運航を予定している福島行き不定期便の日程を確定させたと報じた。

同運航をめぐっては、放射能への懸念から乗務員らが搭乗業務を拒否し、会社側が一方的に登場する乗務員を選抜するなど、両者間に摩擦が生じていた。

チェジュ航空はその後、福島地域の放射線の値が韓国のマスコミで報じられているものと異なり低い数値であるとの資料を提示し、乗務員らの説得を続けている。今月20日の午前7時時点で福島空港の放射線数値は毎時0.07マイクロシーベルトと正常値であることが分かっており、「福島よりソウル(毎時0.09マイクロシーベルト)の放射線数値の方が高い」「福島便の運航に何ら問題はない」というのが社側の説明だ。

これに対し、韓国原子力安全技術院放射能分析センターのユン・ジュヨン所長は「韓国は地形的特性上花こう岩地帯が多く、花こう岩から出る放射線物質・ラドンの影響により放射線の空間線量が日本より高い」と述べ、「単純に韓国の方が放射能数値が高いから、日本の方が安全だという主張は間違っている」と指摘している。

また、環境保健市民センターのチェ・イェヨン所長も「2011年の福島原発事故以降現場調査を行っているが、50キロ離れた福島市内でも基準値の数十倍を超える放射能が測定されたことがある。航空機自体の放射能汚染も問題だが、福島で搭乗する乗客と貨物の汚染についても相当重要になってくる」と話している。

チェジュ航空は現在、福島空港の国内・国際線の運航の多くが正常化された点を強調しているが、実際に運航している航空会社は全日空やベトナム航空など数社にすぎない状況にあると、記事は伝えた。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「国民の健康を考えてほしい」「利用客は行かなければいいだけのことだけど、乗務員は?自国民の保護のためにもこれは間違ってる」「もうけようとしてるみたいだけど、乗客をすべて失えば分かってくれるかな?納得いかない」とチェジュ航空を非難するコメントや、「もうチェジュ航空には乗らない」「こうなったらもう不買運動に乗り出した方がいいんじゃない?」と利用を拒否するコメントなどが多く寄せられている。

また、「チェルノブイリが今でも出入り禁止区域であるのには理由がある」と過去の例を挙げて危険性を訴えるコメントや、「日本にお金でももらったの?そんなに利用されたい?」と日本との関連性を疑うコメント、日本に住んでいるというネットユーザーからは「意味が分からない。そこまでして航空便を就航する理由でもあるの?」と疑問をぶつけるコメントも寄せられた。(翻訳・編集/松村)

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