Record China 2008年3月9日(日) 6時41分
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9日、映画「ラスト、コーション」でヒロインを演じたタン・ウェイの出演CMが中国で放送を禁止された騒動で、「なぜ彼女だけ被害者に?」と疑問の声が上がっている。
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2008年3月9日、映画「ラスト、コーション」でヒロインを演じたタン・ウェイ(湯唯)の出演CMが、中国国家広播電影電視総局(広電総局)により放送を禁止された騒動で、「なぜ彼女だけ被害者に?」と疑問の声が上がっている。台湾のニュースサイト、聨合新聞網が伝えた。
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「ラスト、コーション」ではタン・ウェイが、日本軍に加担した「漢奸」(売国奴)を愛してしまうヒロインを演じたため、歴史認識のずれや日本軍美化を懸念した措置ではないか?とも言われている。しかし、アン・リー監督や、実際に「漢奸」を演じたトニー・レオン(梁朝偉)には何ら影響が見られず、広電総局からの公式な発表もされていないため、今回の措置には疑問の声が多い。
聨合新聞網では、アン・リー監督が北京五輪の芸術顧問を務めているほか、スティーブン・スピルバーグ監督が「ダルフール紛争」に対する中国政府の態度を不満として、このほど芸術顧問を辞退した事と併せて、事を荒立てないための配慮ではないか?としている。また、台湾総統選を今月末に控え、台湾を代表する著名人の同監督への攻撃は、民進党に攻撃のチャンスを与えかねない、という判断も考えられるという。
さらに同サイトでは、トニー・レオンは「香港人」であり、中国側では争いの種にしたくないのでは?と伝えている。最後に残ったのは、中国大陸出身のタン・ウェイただ一人で、同サイトでは「非常に不公平」と今回の措置に懸念を示している。(翻訳・編集/Mathilda)
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