アクロバティックな動きが特徴の「京劇」や「雑技」。中国が世界に誇るお家芸には、軽やかさや跳躍力が要求されるものが多いようだ。向かうところ敵なしの「飛び込み競技」が隆盛を極めているのも、無関係ではないかもしれない。そしてその飛び込み競技で長く女王の座に君臨しているのが郭晶晶(グオ・チンチン)選手である。

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郭選手は7歳で飛び込みを始め、11歳で出身地の河北省の選抜チームに選ばれた後、12歳でナショナルチームに入団。2000年にシドニーオリンピックに初参戦して銀メダルを獲得、アテネオリンピックで念願の金メダルを獲得したほか、この7年間でワールドカップなどを含めた大会で8枚のメダルを獲得。中国飛び込み競技の黄金時代を築いた立役者として国民的スターの地位を揺るぎないものにした。その人気は芸能界にも飛び火、CMモデルや映画出演と、各界でひっぱりだこの忙しさだ。

また、郭晶晶(グオ・チンチン)といえば、華麗な恋の噂とは切っても切れない関係。国家チームに選抜された頃からの幼なじみである「飛び込み界の王子」田亮(ティエン・リャン＝現在は引退)との熱愛関係は、常にマスコミの注目の的だった。この「亮晶晶(リャン・チンチン)」コンビは、田亮(ティエン・リャン)がアイドルの葉一茜(イエ・イーチエン)と結ばれることで解消。郭自身も2004年に香港の大富豪の御曹司である霍啓剛(ケネス・フォク)との熱愛が伝えられている。それでも郭は田亮(ティエン・リャン)について、「私たちは同じような経験をしながら育ったし、永遠に忘れられない」と、絆の深さを語っている。

なお、ここ数年で飛び込み競技が「中国の国技」ばりに注目される中、郭の「女王様度」もエスカレート。試合後の記者会見の席で、記者に対し「そんな質問に答える必要はない」「あなたはスポーツというものが分かっているのか」などと暴言を吐いたり、つい先日も自身のライバルのことを「カナダのデブ」と呼んだりするなど、世間を騒がせる傍若無人な振る舞いを連発。「スターとしての品格がなっていない」との批判で、最近の中国メディアは持ちきりである。

■郭晶晶(グオ・チンチン)

1981年10月15日河北省生まれ。中国飛び込み界の女王。2004年のアテネオリンピックで飛び込み2種目の金メダリスト。映画出演、化粧品のCMモデルを務めるなど、活躍は競技だけにとどまらない。(翻訳・編集/愛玉)