Record China 2017年2月26日(日) 14時10分
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24日、中国のネット上に北海道旅行でアクシデントに見舞われつつも、日本の素養の高さを感じたことをつづった旅行記が掲載された。
2017年2月24日、中国のネット上に北海道旅行でアクシデントに見舞われつつも、日本の素養の高さを感じたことをつづった旅行記が掲載された。
留寿都の夜。 真夜中に娘は急に夢から覚めてベッドから飛び起き、トイレに行って嘔吐(おうと)した。私はただの消化不良かと思って持参した薬を娘に飲ませた。ところが娘の嘔吐と下痢は止まらなかった。今日は午前10時半に犬ぞりを予約していたのだけれど、娘は自分から具合が悪いので行けないと言ってきた。11時になり、やっとのことで娘を連れ出し、何か食べようとしたが、結局少しのご飯とトマトジュースを半分飲んだだけで、嘔吐した量の方がずっと多かった。
ホテルのフロントに行き、一番近い診療所は車で15分の距離だと分かった。私たちはホテルに日本語と英語の分かる人が一緒に来てくれるよう頼んだ。そうでないと医者と意思疎通ができないからだ。ホテルは、電話をして中国籍の女性従業員Aさんを呼んでくれた。彼女は、診療所の予約はもう済んでいて、医者は英語ができるから心配いらないと言った。
車を運転してくれたのは若い男性で、彼は「don’t worry」と言いながら、雪の中アクセルを踏んだ。本当に一面の雪景色で、ホテル周辺は荒野のようで道は完全に雪で覆われており、トラックが通ると雪が舞い上がって視界は10メートル先も見えなくなるほどだった。でも、焦った顔色の運転手は最後までアクセルを緩めることはなかった。
小さな診療所には、ほかに病人はいなかったようで、1人の医者と2、3人の看護師が見てくれたが、みんな英語が上手だった。でも、私たち夫婦の英語が下手すぎた。困っている時にちょうど「渡りに船」で、ホテルのAさんが電話をかけてきて通訳してくれた。問診後、Aさんは電話を切ったが、少ししたらまた医者が来て、薬の飲み方や体の休め方などを説明してきた。一緒に来た運転手が「心配いらない」と合図し、医者の話を運転手がメモしてから、再びAさんに電話をかけ、メモの要点をAさんに伝えて通訳してもらった。
診療所内はとても小さかったが少しも汚れておらず、夫はわざわざトイレにまで見学に行った。夫が言うには、その清潔さは想像をはるかに超えていたそうだ。診療所はまさにアニメの「ブラックジャック」や、テレビの「医龍―Team Medical Dragon」のような感じだった。病院食もよく作られていて、お粥、おかず、果物があったが、なんとそこにはあの伝説のテレビより高いと言われるメロンがついていたのだ。私たち夫婦は娘に「おいしい?おいしいの?うちで食べるメロンとどこが違うの?」と質問しまくった。
私たち夫婦は何が悪くて娘を病気にさせてしまったのだろう、と反省していた。帰国してから、中国や日本、オーストラリアでノロウイルスが流行しているとのニュースを見て、娘は日本でノロウイルスに感染したのだと分かった。でも、Aさん、運転手の若者、医者と看護師たちの対応は、こうした仕事に就いている人の高い素養を私たちに実感させることとなり、とても感謝している。日本の高度に発展したサービス精神は、私たちの個人旅行を安心させるに十分だった。機会があったら再び留寿都を訪れ、遊び残したことを楽しみたい!(翻訳・編集/山中)
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