The World Video 2017年3月10日(金) 14時51分
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韓国・ロッテが高高度防衛ミサイルの配備地提供を決定した先月末以降、中国ではロッテボイコットを訴える運動が各地で起きており、小学生が集団でロッテボイコットを訴える動画まで登場し物議を醸している。
韓国・ロッテが高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備地提供を決定した先月末以降、中国では“ロッテボイコット”を訴える運動が各地で起きており、小学生が集団でロッテボイコットを訴える動画まで登場し物議を醸している。
米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ中国語版によると、動画が話題になったのは8日ごろからで、北京市にある小学校と指摘されている。数百人はいると思われる小学生は壇上の文字を斉唱しており、「お菓子はいらない、ロッテもいらない。祖国を愛し行動を起こす」などと叫んでいたという。その後教師と思われる男性の声が響き、「ロッテのお菓子を控えることがロッテボイコットの支持につながる」と発言していた。
ネットでは「洗脳だ」と批判する声が殺到し、中国の作家で時事評論家である楊恒均(ヤン・ヘンジュン)氏は、「動画を見るまで信じることができなかった。完全に文化大革命時代の政治的な洗脳と一致している。頭がおかしくなったとしか思えない」と苦言を呈した。
さらに、北京外国語大学の元教授で北京市の人民代表大会の代表を務めた経験もある呉青(ウー・チン)氏は、「私は9歳だった1946年に両親と日本に行った。日本の侵略に怒りを覚えていた私は仲間と数人で現地の子どもをいじめた。その際母親に怒られ、『日本の子どもに罪はない。彼らの両親も戦争に反対していたかもしれない。戦争を起こした政府とは分けて考えなさい』と諭されたことを覚えている。ロッテは中国で数万人の雇用を生み出しており、ロッテの店舗が閉店することで現地の労働者が失業することになる。仕事を失くした人はどうやって家族を養うのか?ロッテへのボイコット運動はとても愚かで低レベルだ」と外交上の問題は国同士に任せ、庶民は平和と友好を維持すべきだと語った。(翻訳・編集/内山)
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