<早分かり>ごちそうにピクニック…春の到来とともに訪れる「中国のお盆」―清明節

Record China    2008年4月2日(水) 15時42分

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4月5日は冬至から106日目、二十四節気で「清明」と呼ばれる時季にあたり、中国では先祖の墓参りをする重要なシーズンとなっている。お墓参りのほかにもピクニックやスポーツに興じ、春を満喫する行事でもある。

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2008年4月5日は冬至から106日目、二十四節気で「清明」と呼ばれる時季にあたり、中国では先祖の墓参りをする重要なシーズンとなっている。日本で言う「お盆」にあたる行事だが、その清明節にまつわるトリビアの数々をご紹介する。

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清明節に墓参りをする習慣は、春秋戦国時代(BC770年〜BC221年)にまでさかのぼり、焼死した晋国の忠臣・介子推を祀ったのが起源と言われている。先祖を大事にする中国人にとっては墓参りは大切な習慣で、この日は墓をきれいに清め、お酒やごちそうを備え、「紙銭」と呼ばれるものを燃やして天国にいる先祖にお金を送る。お供えしたごちそうは家族みんなで分け合い、宴を催して墓参りは終了する。

また、「清明」とは「気候がよく、草木が茂る」という意味があり、畑を耕し、種まきをするのに適した時季で、本格的な春の訪れを示している。このため、清明節には墓参りの他に「踏青」と呼ばれるピクニックをする習慣がある。春の自然を満喫し、凧揚げやスポーツに興じて身体を動かし、身体に抵抗力をつける。

春の盛りであることを反映して、清明節は茶摘のシーズンでもある。清明節前に採られた緑茶は「明前茶」と呼ばれ、1年の中でも最高級とされている。

なお、今年から中国では祝祭日の改正が施行され、4月4〜6日の3日間は「清明節」として公休日に設定された。(翻訳・編集/愛玉)

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