Record China 2017年4月29日(土) 12時50分
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14日、新宿の思い出横丁を訪れた中国人観光客が、その時の感想について旅日記につづった。
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2017年4月14日、新宿の思い出横丁を訪れた中国人観光客が、その感想を旅日記につづった。
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東京の高くそびえ立つビル群や、にぎやかな喧騒(けんそう)は新宿の一部にすぎず、決して消えることのない時間の痕跡が懐かしさを感じさせる。新宿西口の高架橋下には、「思い出横丁」という小さな路地があり、いくつかのビルに挟まれたうねうねとした狭いところに、数十件の小さな居酒屋がびっしりと並んでいる。この横丁は、戦後の廃墟の中、すだれや戸板で店を作ったのが始まりで、今に至るまでこの雰囲気を残しているのだという。
横丁に入ると、水のかかった敷石が明かりの下で輝き、立ち込めた炭火の煙が店の赤提灯を遮り、黄昏の居酒屋の中には酒を飲んで語らう人たちがいっぱいで、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのように人情味にあふれている。伝統的な居酒屋はどこも小さな店構えで、店の中には長いカウンターがあって、客はそのカウンターに沿って座っている。カウンターの中もやはり狭く、店主とおかみさんがそれぞれ焼き鳥を焼き、お酒を出している。このような居酒屋は昼間はやっておらず、午後5時のサラリーマンの退社時間になってようやく開店し始めるのだ。
退社後、日本の男性はまっすぐ居酒屋に向かい、酒を数杯飲み干す。店主や連れ、そして他の客たちもみんな友人となる。闇が深くなると、居酒屋に入る日本の男性はみんな、昼間の礼儀正しさを脱ぎすて、大声で話したり笑ったりするのだ。机をたたきながら歌を歌う人がいて、手をたたいてそれを褒める人がいて、まるで夜の異世界が広がっているかのようだ。居酒屋の閉店時間は主に2種類あって、客が最終電車に間に合うために夜中の12時前後に閉店する店と、客が次の日の始発に乗って帰れるよう早朝4時ごろに閉店する店がある。
私は日本旅行に行く人ならみんなここが好きになると思う。街は清潔で交通は秩序正しく、人々も礼儀正しい。でも、社会全体があまりに規則正しすぎて、すべての個性が抑圧されていて、自分の魂を解き放ちたいという強烈な願望を内に秘めていることにだんだん気が付く。そして日が昇ると、蒼白(そうはく)な顔で再び礼儀正しい様子に戻るのだ。遠くに見える高層ビルの明かりのきらめきと、横丁の暗がりが一緒になった景色が、強く印象に残っている。(翻訳・編集/山中)
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