2008年4月2日に発表された「2008年胡潤慈善ランキング」によると、03年から現在までに100名の慈善家が、合わせて129億元（約1810億円）の寄付をした。このうち寄付金額が1億元（約14億元）を超えた慈善家は27名。中国青年報が伝えた。

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連続してランキング1位に輝いたのは彭年実業の会長、余彭年（ユー・ポンニエン）氏で、ランキング入りは3度目。86歳になる余氏の寄付総額は30億元（約420億円）にも上る。余氏は「彭年、光の旅」と名づけた慈善活動で、03年以降、5億元（約70億円）を投じ、10万人あまりの白内障患者に光を取り戻してきた。08年は医療キャラバンを組んで、モンゴル、北朝鮮、ベトナムなど中国周辺5か国をめぐり、無料手術を行う予定。

ある調査によると、中国国内で登記されている企業は1000万社以上にも上るが、慈善活動の記録があるのは10万社あまりに過ぎない。つまり99％の企業が慈善活動にかかわったことがないのである。

この現状に対し、余氏は、多くの企業家が寄付しない理由として、慈善活動団体の社会での信頼感が高くないことをあげる。余氏自身、かつて寄付した救急車が幹部の車にされてしまったという体験を持つ。余氏は、関係部門が具体的な措置をとり、慈善活動のルート作りを整備して信頼性が高まれば、より多くの人々が寄付をするだろうと語った。（翻訳・編集/YY）