対外債務が38兆円を突破、短期債務が過半占める異常事態に―中国

Record China    2008年4月10日(木) 19時17分

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9日、国家外貨管理局は2007年末時点で中国の対外債務残高は3740億ドルに達したことを明らかにした。国際基準では全債務に占める短期債務の割合は25%以下が望ましいとされているが、中国は6割に達している。資料写真。

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2008年4月9日、国家外貨管理局は2007年末時点で中国の対外債務残高は3740億ドル(約38兆2000億円)に達したことを明らかにした(統計は香港、マカオ、台湾は含まない数値)。前年比で506億ドル(約5兆1800億円)と15%の増加となった。中国新聞社が伝えた。

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対外債務は短期、中長期ともに増加したものの、残高では短期債務が多く全体の6割を占めている。一般的には短期債務の割合は長期債務の25%以下が望ましいとされており、その数値を大きく上回るものとなっている。

しかし、国家外貨管理局のある官僚は2007年の外債償還率は約2%、短期外債と外貨準備高の比率は14.4%と健全で、債務率、負債率とあわせた主要4指標で見ても国際基準の安全ラインを満たしていることから問題はないとコメントしている。

2007年12月末時点の中国外貨準備高は1兆5300億ドル(約157兆円)に達し、なお増加する勢いを見せている。そのため中国の外貨償還能力は高く、対外債務が問題化する危険性は少ないと見られている。(翻訳・編集/KT)

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