日本の高度な知識と技術で中国の人材を育成=日本企業が上海にロボット教室を開設

Record China    2017年5月2日(火) 20時30分

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ヒューマングループの修曼(上海)商務諮詢有限公司は1日、中国の非政府組織(NGO)と共同で、AI・ロボット産業振興エリアである上海・虹橋商務区に、ロボット教室を開設した。

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ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で、教育コンサルティング事業を行う修曼(上海)商務諮詢有限公司は1日、上海中科智谷人工智能工業研究院(AIV)と共同で、人工知能(AI)・ロボット産業振興エリアである上海・虹橋商務区に、ロボット教室「AIV修曼机器人教室 上海江橋校」を開設した。ショールーム機能としても活用し、中国での教室展開を推進、ヒューマンブランドの普及を加速化させる。

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中国政府は10年先を見据えて製造業を発展させる国策として、「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」を掲げており、AIやロボット産業のような、先端あるいは次世代分野の製造業を育成するとしている。こうした動きを受け、高度な知識や技能を持つ人材や、イノベーション能力を持つ人材育成に需要が高まっており、日本の技術、若年層教育への関心が非常に集まっていた。

共同運営を行うAIVは、中国最高レベルの科学技術学術機関および自然科学・ハイテク総合研究センターである中国科学院が管轄し、国内外の大学や研究機関、企業と連携し、科学とキーテクノロジーのイノベーションを支援するために設立された非政府組織(NGO)。子どものころから、さまざまな課題解決に必要な論理的思考力や創造性、情報活用能力などの汎用的な力を養うことができるロボット教室を、成長戦略の重要拠点として注目されている上海市の虹橋商務区に開設することで、中国のイノベーション人材の発掘・育成を支援する。

ヒューマングループでは、子ども向けのロボット教育に2009年より取り組んでおり、現在では、日本全国で1万4000人を超える生徒がロボット教室で学んでいる。こうした実績が高く評価されたことが、今回の中国での教室展開の契機となった。

今後は、上海市・浙江省・江蘇省を中心とした中国沿海地域でのパートナーおよびライセンシー募集のための営業活動を強化するほか、ブランド認知向上を図るための各種マーケティング活動を実施。20年までに中国全土で1000教室、生徒数10万人を目指す。また、今月14日には、中国におけるロボット・プログラミング教育の裾野を広げることを目的に、中国・復旦大学でのロボット教室全国大会を開催する予定だ。(編集/内山)

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