人民網日本語版 2017年5月7日(日) 0時0分
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台湾の女性が川で溺れた。救助を指揮した消防隊の隊長は、溺れて地面に横たわっている犠牲者を一目見て、自分の娘であることに気付いた。
台湾の大学院生5人は4月30日の朝から生態をテーマとした記録動画を撮影するため、宜蘭県を訪れていた。メンバーの1人である女子学生の胡さん(26)は川を渡る際、足を踏み外して川に転落し、石の間に挟まれてしまった。そして同行者がなんとか彼女を救い出した時には、胡さんの呼吸はすでに止まっていた。揚子晩報が伝えた。
宜蘭県政府消防局は午前10時29分、事故の第一報を受けた。事故現場への道は極めて険しく、車の通行が不可能だったため、消防隊員は徒歩で3キロ移動し、午前11時になってようやく現場に到着。救助を指揮した同消防隊の胡隊長は、溺れて地面に横たわっている犠牲者を一目見て、自分の娘であることに気付いた。彼の両目からは涙がみるみるあふれ出し、隊長は眼を真っ赤にしながら娘に心肺蘇生のための応急処置を施した。胡隊長は応急処置を施しながら、「目を覚ませ!目を覚ませ!」と言葉をかけ続けたが、半時間におよぶ応急措置の甲斐なく、娘の胡さんが再び目を覚ますことはなかった。
同行した警察官は、「胡茂昌隊長が娘を救おうと一心不乱に応急処置をする様子は、傍で見ていても本当に痛々しく、涙が出そうになった」と振り返った。また、「胡隊長は、救援作業に向かう途中で、『今朝、娘に安全にはくれぐれも注意するようにと言い聞かせた。記録映画がうまく撮れていると良いが』と話していた」のだという。家族によると、犠牲になった胡隊長の娘は、ドイツの研究所への留学が決まっており、近く出発する予定だったという。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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