2017年5月12日、今年8月に台湾・台北で開催されるユニバーシアード夏季大会の団体競技に、中国が参加しないことが分かった。11日に同市内であったサッカーなど計9競技の組み合わせ抽選会に、中国側の代表が参加しなかった。個人競技には参加するという。仏RFIの中国語ニュースサイトが伝えた。

これにより中国からの参加者は600人余りから100〜200人程度に減ることになる。

台北市の柯文哲（カー・ウェンジャー）市長は、中国側の決定について「恐らくあまりにも多くのトラブルを抱えたくないと考えたのか、もしくは台湾の人々があまりにも情熱的であることを恐れているのかもしれない」とし、「台北は個人競技に参加する選手の安全を確保するためにあらゆる努力をするだろう」と語った。

台北ユニバの蘇麗瓊（スー・リーチオン）実行委員長は、団体競技の日程は中国の全国運動会（全運会、日本の「国体」に相当）と重なっているため、中国側はそちらを優先したとの見方を示した。

台北ユニバの日程は8月19日から30日まで。一方、中国の全運会は8月27日から9月8日まで開催される。中国側がユニバーシアードの団体競技への参加を見送るのは今回が初となる。（翻訳・編集/柳川）