2008年4月17日、17日付信息時報によると、国家発展改革委員会価格管理局は16日、国内の食用油メーカー4社が申請していた食用油の値上げ申請を却下したことを明らかにした。

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同局は却下の理由について、「現在の食用油価格は基本的に安定している。むやみに消費者に不安を与えたくない」と説明。その上で、当面は全面的な物価上昇を抑えることが最重要課題だと強調した。

最近の大豆価格の値上がりで食用油メーカーでは生産コストが膨らみ、政府が示す指導価格で商品を販売すると赤字となる状態。これに対し政府は、メーカーに補助金を支給して赤字を補てんする方針を示しており、市場価格は現状を維持させたい考え。

中国人民銀行（中央銀行）は同日、市中銀行から吸い上げる預金量の比率を示す預金準備率を25日から0．5ポイント引き上げて16．0％にすると発表した。今回の食用油の値上げ申請却下も含め、中国当局のインフレ抑制堅持への姿勢が改めて確認された格好だ。（翻訳・編集/HI）