変態と思われないためにも、嫌われる日本人のタイプを知っておこう

月刊中国ニュース    2017年6月10日(土) 22時20分

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初めて中国人の部下を持つ日本人上司は、まずあるシチュエーションで腕を試すことになる。それは、部下の前で自分がリーダーとして一体どのような「イメージ」を見せれば良いか、という試練だ。資料写真。

初めて中国人の部下を持つ日本人上司は、まずあるシチュエーションで腕を試すことになる。それは、部下の前で自分がリーダーとして一体どのような「イメージ」を見せれば良いか、という試練だ。

第一印象で相手との相性をつかむことを重視する中国人にしてみれば、最初に目に映る上司のイメージが良い人間関係を築けるかどうかの最初の手掛かりとなる。日本人が相手に好まれる上司像をうまく作り上げれば、部下はぐっと寄ってくるはすだ。人間は誰でも意識的にしろ無意識にしろ、良いイメージを演じることに腐心する。社会心理学の専門用語を借りて言えば、それは自己イメージの「印象操作」だ。

中国人部下のボスになったばかりの人ならば、なおさらその「印象操作」に頭を悩ませる気持ちはよく分かる。なぜなら、中国人は属人的な気質が顕著で、上司のイメージをそのまま企業の魅力をはかる決定要因とみなす。まさに「企業は上司なり」の信条で働いているのは疑いのない事実であろう。

■「醜い日本人」の平均像はどうなっているか?

日本人が「印象操作」をおこなう前に、まず一般の中国人が日本人に対してどのような印象または先入観を抱いているのか、それをしっかり認識したほうが良い。僕がここ十数年、現地の日系企業を頻繁に訪ね、現地管理者とのインタビューや一般的な社会人との雑談から得た日本人像をまず整理しよう。一方、悪い印象のほうは気になるので、ここでより詳細に記入しておく。

中国人の日本人観は、総じて言えばある矛盾や葛藤を内包しているように見える。つまり、理性的に日本人を評価する場合は高い点数が付けられるが、感情的に評価すると悪いイメージに陥りやすい。また、抽象的で顔が見えない日本人に対するイメージは悪い。一方、顔の見える日本人に対する評価はわりと高い。つまり、日ごろ付き合っている特定の日本人に対しては、良い印象を持ちやすいと考えられる。

■最悪の上司像を自ら作ってしまった失敗例

ある現地会社に工場長として赴く日本人の管理者が、中国人の管理層を前に初めての赴任演説として自己紹介をした。

「私は、スポーツが大好きな人間です。特にゴルフに自信があります。ここで皆さんから仲間を募集したいです。まったくの初心者でも構いません。丁寧に教えてあげますよ」。

一見とても親切な人で、現地人と仲良くしたい気持ちを十分に伝えたように見えるが、まったく逆効果だと言わざるを得ない。なぜかというと、ゴルフは中国では貴族のスポーツとも言えるもので、よほど金持ちにならないとゴルフのグリーンに踏み込むのは無理な話だ。工場長のこの話は、却って現地人との距離を一気に広げてしまったばかりか、優越感さえにじませているように聞こえる。そんなスピーチはグリーンを見事に外した打球だった!

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