2018年8月31日、韓国・ニューシスによると、釜山（プサン）の警察と市民らが、道路上で故障したバスを力を合わせて道路脇に押し出し、交通の混乱を防いだ。

釜山警察庁によると、30日午後9時20分、海雲台（ヘウンデ）区を巡回していたパトカーが道路の渋滞を発見した。確認すると、バスターミナルでUターンしていたバスが故障し、車道3車線を塞いでいたため、すぐさま応援を要請したという。すると、状況を見守っていた市民10人ほどがバスの後方から力を合わせて押し始めた。その後市民らと警察の共同作戦によりバスは30秒ほどで道路脇に移され、渋滞が解消されたという。

警察関係者は「助けてくれた市民らに、アジア大会の金メダルより貴重な金メダルをプレゼントしたい」と話したという。

これを受け、韓国のネット上では「かっこいい」「群衆心理の肯定的効果の一つ」「心温まる話」「まるで自分のことのように手伝ってくれた市民のみなさん、ありがとう」など称賛コメントが相次ぐ中、一方で「韓国の国民は世界1位。なのに政治家はビリ」「こういうニュースを見ると韓国人は実に優しい。それなのになぜ犯罪は増え続けるのだろう。国民が安らかに暮らせるように制度がサポートしてくれたら、韓国はもっと平和になるだろう」「韓国人はもともと優しい人が多いと思う。もっと善良な心を発揮できるように行政的にもうまくやってほしい。そうすればより良い社会を作れるはず」など、皮肉交じりの声も上がった。（翻訳・編集/松村）