韓国、新たな試み「相乗りサービス」にタクシー業界猛反発=ネットは冷ややか

Record China    2018年10月21日(日) 11時40分

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17日、韓国・聯合ニュースは、ITサービス大手カカオの相乗り事業参入にタクシー業界が反発を示し、物議を醸していると報じた。写真は韓国のタクシー。

韓国ITサービス大手カカオが、通勤時間帯に目的方向が同じ人同士、自家用車で相乗りできるよう結びつける「カカオカープールサービス」を導入する。正式なサービス開始時期は明らかにしていないが、すでにアプリをリリースする方針を発表し、ドライバー募集を始めた。これにタクシー業界が強く反発を示し、物議を醸していると、韓国・聯合ニュースが17日に報じた。

記事によると、全国タクシー労働組合連盟など複数の団体からなる「違法な相乗り関連非常対策委員会」は17日、ソウル市内で18日午後に大規模集会を行うと発表した。また、ソウル市タクシー運送事業組合も、18日に全面ストライキを実施し集会に参加すると表明した。全国各地のタクシー組合員らもソウルに集まるものとみられ、警察推計2万5000人が参加する見通しだという。参加者の一部は、集会後に「相乗りサービスにかこつけた自家用車の違法営業追放」を求めるデモ行進を計画しているという。

タクシー業界は、この相乗りサービスについて「本格化すれば、タクシー業界は枯死する」と猛反発している。また、カカオがタクシー配車アプリ「カカオタクシー」も運営していることから、非常対策委員会は「カカオタクシーでタクシー市場を独占しておきながら、タクシー産業に反する相乗りサービスにも手を出し、利益を追求している。タクシーを殺そうとしている」と批判している。

この記事に対し、韓国のネット上では、タクシー業界批判が多く見られた。「タクシー料金は値上げすべき、相乗りには反対。自分たちにとっていいことばかり求めるんだな」「夜間は長距離の客以外は乗せようとしない。そんな運転手を見てから、同情できなくなった」「石油が一滴も出ない国なんだから、相乗りを薦めるべきでは?」「(配車アプリ)ウーバーがある国にもタクシーはある。親切で安くて、近距離でも乗せてくれるよ」「ウーバーができて、米国のタクシーは滅びたか?」「IKEAが韓国にできた時のことを思い出す。国内インテリア市場が拡大して相乗効果を生んだよ」などという声が上がっている。(翻訳・編集/麻江)

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