日本に寄せ過ぎて大失敗、中国版「深夜食堂」が“直視できない惨状”に―中国メディア

Record China    2017年6月14日(水) 10時40分

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中国で12日から放送がスタートした中国版「深夜食堂」。同作は中国でも絶大な人気を得ている日本のヒューマンドラマ「深夜食堂」のリメークで、ファンが期待する作品だが、早くも酷評が聞かれている。

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中国で12日から放送がスタートした中国版「深夜食堂」。同作は中国でも絶大な人気を得ている日本のヒューマンドラマ「深夜食堂」のリメークで、ファンが期待する作品だが、早くも酷評が聞かれている。13日には中国版「深夜食堂」の問題点をまとめたコラムがネットに掲載され、中国の各メディアが紹介した。

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日本の「深夜食堂」は、中国のレビューサイト大手・豆瓣(douban)で10点満点中9点前後という高い評価を得ていたが、12日に放送された中国版「深夜食堂」の同サイトでの評価はわずかに2.4点という低い評価だった。

同作は数々のヒットドラマを生み出してきた台湾のツァイ・ユエシュン(蔡岳勳)監督が手掛けており、「原作の素晴らしさを残しつつ、中国的な要素もプラスしている」と語っていたが、最初の2話を視聴した人からは「人物設定、セリフ、店内の雰囲気が日本版とそっくり過ぎる」と独自性がないと指摘する声が聞かれた。

原作では「お茶漬けシスターズ」と呼ばれるOL3人組がたびたび登場し、お茶漬けを食べるシーンが印象に残っているが、中国版では「インスタントラーメンシスターズ」にリメークされている。また、常連客でヤクザの「剣崎竜」役も登場しており、「お茶漬けシスターズ」同様役作りが甘いとの指摘されている。さらに、マスターを演じるホアン・レイ(黄磊)に対しても「前掛けなど服装は日本の原作とほぼ同じなのに、作っているのは中国料理だ」と服装と料理がミスマッチとの厳しい声も聞かれた。

さらに、ドラマの重要な要素である料理に関しても、「インスタントラーメンシスターズ」に出す定番メニューは文字通りインスタントラーメンで、ラーメンにチャーシューやカニといったトッピングを入れているものの、「中国には美食がたくさんあるだろ!なぜインスタントラーメンなんだ?」「刀削麺やジャージャー麺など、中国人の共感を得られるメニューはたくさんあるはずだ」と厳しい声が多かった。

このほか、「赤いウインナー」「唐揚げ」など日本風のメニューが数多く登場したことに対しては、「このドラマは台湾で撮影されたのに、登場人物は皆日本風の服装で、内装も日本風。役者が中国語をしゃべらなかったら中国ドラマとは分からないほどだ」と日本に寄せ過ぎているとの声もある。

中国版は1話40分と日本版より長いことが特徴だが、劇中に商品が大々的に取り上げられ商品を説明するため無意味に時間が引き延ばされたと憤慨する声も少なくない。

コラムでは、「中国は美食に不足はしていない。ストーリーもある国だ。『深夜食堂』に中国の要素を融合することで深いドラマになるはずだったが、結果は直視できないほどの惨状だ」と酷評している。中国版「深夜食堂」は放送が開始したばかりで、出だしは不評という結果となったが、今後の巻き返しに期待したい。(翻訳・編集/内山)

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