Record China 2017年7月1日(土) 1時10分
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30日、中国メディアの新華社が、植物を植えた土壌に酢の主要成分である酢酸を加えると、乾燥に強くなることを日本の研究者が発見したと伝えた。資料写真。
2017年 6月30日、中国メディアの新華社が、植物を植えた土壌に酢の主要成分である酢酸を加えると、乾燥に強くなることを日本の研究者が発見したと伝えた。遺伝子組み換え以外のさらに簡易な方法で干ばつ対処ができることが期待されるという。
地球規模の気候変動に伴い、干ばつによる農作物の生産量減少はグローバルな課題となっていた。これまで考えられていた解決方法は、遺伝子組み換え技術を利用して乾燥耐性を強化する方法だったが、遺伝子組み換え技術の応用には時間と経費がかかるという問題があり、研究者たちはさらに簡易な方法を模索していた。
理化学研究所は先日、同研究所と東京大学などが共同で行った実験により、乾燥した環境でシロイヌナズナを植えた土壌に酢酸を加えると、シロイヌナズナの乾燥耐性が高まることを発見したと発表した。
実験で使用したシロイヌナズナは、モデル植物としてよく使用される植物で、「植物のマウス」ともいわれる。酢酸を吸収したシロイヌナズナは、植物ホルモンであるジャスモン酸の生合成が誘導され、乾燥耐性に関わる遺伝子発現量が高まった。その他の各種酸溶液を使用した比較実験では、乾燥耐性効果は見られなかったという。
研究では、酢酸がイネ、トウモロコシ、小麦などの多くの作物種でも同様の乾燥耐性効果があることを確認している。この成果は、26日付の英科学誌「ネイチャー・プランツ」電子版に掲載された。研究チームは、農作物に酢酸を与えることが干ばつ対策の簡易な方法となることに期待しているという。(翻訳・編集/山中)
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