日本の便座からカナダグースまで…なぜ中国人は海外ブランドが好きなのか―中国メディア

Record China    2018年3月9日(金) 7時50分

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8日、中国メディアの北京商報は、中国人はなぜ海外ブランドを好むかについて分析する記事を掲載した。写真は中国で販売されている温水洗浄便座。

2018年3月8日、中国メディアの北京商報は、中国人はなぜ海外ブランドを好むかについて分析する記事を掲載した。

記事は、全国人民代表大会の代表で、中国の毛織物大手・山東如意グループの邱亜夫(チウ・ヤーフー)董事長が、「今の若者は、2万元(約34万円)を払ってもカナダの有名ブランドのダウンジャケットを買うが、2000元(約3万4000円)の非常に良い国内ブランドは買わない」と語ったことを紹介。「この冬、中国ではカナダグースやフランスブランドのモンクレールのダウンが大人気となり、海外でも中国人旅行客によって買い占められる状況が発生した」と伝えた。

その上で記事は、「3年ほど前にも同様の状況があった」と指摘。それは日本の温水洗浄便座が大ブームとなった時のことだという。当時、日本で買ってきた便座が中国製だったというのが話題になったが、「これは結局信用の問題で、我々に技術とイノベーションが欠けていたわけではなかった」と論じた。

この問題は、2008年の食品安全問題がきっかけになっていると記事は分析。消費者は中国製に対して「偏見」を持つようになり、「消費者の信用と認可を得るにはかなりの努力が必要で、中国全体の問題でもある」と指摘した。

記事によるとこれはダウンジャケットでも同じだという。カナダグースとモンクレール、中国ブランドのダウンを比較したところ、「保温効果はほぼ同じで、カナダグースとモンクレールは材質の細部でわずかに中国ブランドを上回っていただけ」と紹介。「わずかな違いで価格が10倍もするというのはブランドや信用の値段だ」とした。

そして、「便座からカナダグースまで、人々は『足で投票する』もので、国内には中国消費者は外国崇拝だと批判する人もいるが、企業は実力と誠意で中国の消費者を納得させるべき。ファーウェイのような成功例もある」と主張した。

記事は、「ブランドは一種の貴重な資源であり、差別化された製品とサービスに基づいていて、全国的、さらには世界的な優位性をもたらす」と分析。「ブランドは模倣ではなく個性化、イノベーションを高めたもので、今では多くの人がより高い品質とサービスに高い金を惜しまず出すようになっている」と論じた。

最後に記事は、「イノベーションは中国企業が通らなければならない道で、どんなに大変であってもこの道を堅持しなければならない。そうでないと、中国の消費者は海を渡って便座やダウンを買いに行くことになる」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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