Record China 2018年4月12日(木) 5時10分
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8日、中国新聞網は、中国で生活ごみの分別が実施されて1年が経過したものの、多くの人が分別していないと伝えた。写真は中国のごみ箱。
2018年4月8日、中国新聞網は、中国で生活ごみの分別が実施されて1年が経過したものの、多くの人が分別していないと伝えた。
記事は、昨年3月31日に国務院から「生活ごみ分別制度実施計画」が国家発展改革委員会や住房城郷建設部に送られ、生活ごみの分別が推進されてきたと紹介。1年が経過した今、その実施状況について記者が取材した。
記者によると、北京市内でもごみ分別の実施状況は大きく異なっているという。例えば、朝陽区にある居住区では比較的よく分別されており、種類ごとにごみ箱が分けられているほか、コンクリート、ペンキ、木材、ガラスなどの内装で出るごみを専用に回収する場所も設けられていて、古着を回収するボックスもあるという。
豊台区の居住区では、ごみ回収の作業員がその場で簡単に分別し、分別しにくいごみはごみ回収場所で再び分別していると紹介。房山区のマンションでは「ごみ分別ボランティア」が、ごみ回収車の来る前に分別を行っているという。
しかし、上記の房山区の居住区の隣の居住区では状況は大きく異なっており、ごみ箱に分別のラベルはなく、ごみの回収車もすべてのごみを一緒にして運んで行ったという。
記者によると、北京市内に設置されているごみ箱は「リサイクルごみ」と「リサイクルできないごみ」の2つに分けられており、居住区によってはさらに「生ごみ」専用のごみ箱もある。しかし、ごみ箱は分けられていてもごみを分別して入れていないケースが非常に多いと記者は指摘している。また、「生活ごみ分別制度実施計画」では乾電池などの有害ごみも分別するよう定められているが、有害ごみ用のごみ箱はほとんど見当たらなかったという。
では、なぜごみの分別がなかなか実行されていないのか。記事によると、多くの住民がごみの分別を意識しておらず、1つの袋にすべてのごみを入れてしまっているという。また、分別しなくても罰則がないことも分別が定着しない理由だとしている。
清華大学環境学院の劉建国(リウ・ジエングゥオ)教授は、「わが国のごみ分別に関する規定は、主にインセンティブ的な性質のもので、個人が環境に対する責任を果たすようにするためには、拘束力のある、懲罰的な措置も必要だ」と述べている。(翻訳・編集/山中)
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