悲惨!心臓病患者の男児に「人体実験」、無謀手術で死亡―上海市

Record China    2008年5月1日(木) 6時52分

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30日、中央電視台(CCTV)は番組の中で、05年7月に当時13歳で亡くなった少年に上海東方医院が行った心臓移植手術は人工心臓に関するデータ収集が目的の人体実験であったと告発。写真は同医院。

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2008年4月30日、中国中央電視台(CCTV)は同局の番組「経済与法(経済と法)」のなかで、上海東方医院が04年4月から05年7月の間に心臓疾患の少年に行った手術は治療目的ではなく、人工心臓に関するデータ収集が目的の人体実験であったと告発した。

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04年4月19日、胸の痛みを訴えた周君(当時12歳)は上海復旦大学付属病院小児科で「先天性心筋症と心機能不全」と診断された。同月22日、同病院小児科へ回診に訪れた上海東方医院院長劉中民氏は周君の母親に「あなた方は運が良い。ちょうど私の病院に人工心臓が手に入ったところだ」と言い、転院と人工心臓の移植手術を勧めた。その際、母親に手術の成功率は90%で執刀はドイツ国籍の専門医、翁医師が担当すると説明。周君の両親はすぐに転院を決意。転院の当日に人工心臓移植手術が行われたという。

この2か月後には幹細胞心臓修復手術、同10月には筋細胞移植手術を行うがいずれも失敗。翌05年7月15日、周君はついに心臓移植手術を受けることに。15時間にわたる大手術の執刀も翁医師が担当したが、結果は失敗。周君は15日後に多臓器不全で亡くなった。病院側は90万元を超える入院費のうち未納分の40万元の支払いを免除する代わりに、今回のことは一切口外しないよう両親に求めたという。執刀医の翁医師はインターネット上に、子供に移植された人工心臓のなかで「世界最長で最良のものだった」との声明を発表。同番組は病院側の一連の行為を「人工心臓装着期間の記録作り」と強く非難。さらに翁医師が衛生部の規定する「外国人医師短期医療行為許可証」を受けていなかったことも明らかにした。(翻訳・編集/本郷)

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