人民網日本語版 2017年7月25日(火) 17時30分
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中国航天科工集団公司(以下、同社)第三研究院無人機技術研究所(以下、同研究所)が発表した情報によると、同社が展開中の近宇宙太陽光無人機に基づき空中LANを構築する「飛雲」プロジェクトでは、1週間以上の緊急通信サポートを実現できる。同プロジェクトは年内にも試験的に応用される見通しだ。科技日報が伝えた。
近宇宙は空と宇宙の結合部であり、一般的には地上から20−100キロの空域と定義される。この空域は大国が駆け引き・競争を展開する、新たな戦略的空間になっている。近宇宙長航続時間無人機は、近宇宙情報産業発展を支える重要なインフラの一つだ。同社のほか、中国航天科技集団公司や中国航空工業集団公司などが研究開発中で、一部は飛行検証段階まで進んでいる。
同研究所の馬洪忠所長によると、近宇宙長航続時間無人機の飛行高度は20キロ以上で、航続時間は数日にわたる。「準衛星」の特徴を備え、リモートセンシングや通信などの任務を遂行できる。低軌道衛星と違い帰還周期の影響を受けず、かつアップグレードとメンテナンスが容易で、機動的かつフレキシブルといった特長を備え、コストパフォーマンスが高い。さらに高軌道衛星よりも高い空間分解能を持つ。
同社が近年打ち出した「五■雲(■は几の下に木)」商業宇宙プロジェクトにおいて、「飛雲」プロジェクトは太陽光無人機に空中LAN設備などの通信機器を搭載し、地上の通信カバーを実現する。機器の交換により、この無人機はリモートセンシング分野の応用が可能になる。
同社は今後、同無人機に関連するエネルギー、動力、空気動力、構造などの重要技術の難関突破を続け、飛行検証を早期実現する計画だ。(編集YF)
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