Record China 2017年7月29日(土) 18時10分
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26日、韓国・中央日報などによると、韓国南部に位置する智異山に放し飼いにされている47頭のツキノワグマのおよそ6割に当たる28頭が、現在位置追跡できない状態であることが判明した。写真は韓国。
2017年7月26日、韓国・中央日報などによると、韓国南部に位置する智異(チリ)山に放し飼いにされている47頭のツキノワグマのおよそ6割に当たる28頭が、現在位置追跡できない状態であることが判明した。
野党・正義党の李貞味(イ・ジョンミ)代表は26日、環境保護団体と共同で行った韓国環境部の資料の分析結果について「13頭は発信器の交換時期が過ぎバッテリーが切れており、野生で生まれた15頭を含む28頭が、所在追跡が不可能な状態と確認された」と明らかにした。
韓国では2004年から、絶滅したとされるツキノワグマの「復元事業」が智異山で行われてきた。6頭から始まりこれまでに38頭が放し飼いにされ、09年以降、野生で生まれた個体は34頭になる。一方で、自然死やわなにかかるなどしてこれまで15頭が死に、10頭は野生での生育が困難と判断され捕獲、現在は残る47頭が野生化し生息しているとされる。
李代表は「所在追跡が不可能な個体の行方を捜す対策が早急に講じられねばならない」とし、「復元事業全体の診断と改善策が用意される必要がある」と指摘した。
智異山のツキノワグマをめぐっては、先月15日、雄1頭が智異山から遠く離れた慶尚北道(キョンサンプクト)金泉(キムチョン)市の修道(スド)山で発見され騒ぎが起こっていた。この雄は捕獲された後、再適応プロセスを経て今月6日、再び智異山に放し飼いにされたのだが、1週間後に再び智異山を離れて修道山に移動したことが確認され、智異山内での復元事業の適正性に対する疑問の声が上がっていた。
今回の報道を受け、韓国のネットユーザーからは、行方不明のクマたちについて「すでに誰かの胃の中にいるのでは?」「餌が足りなくなったら人を襲うかも」と不安視する声や、「税金の無駄遣い」「自然のまま手を触れないのが自然だ。人が手を加えたら、それは自然ではなくて公園」など、復元事業に対する疑問の声が多く寄せられた。
また、「そのうち虎やオオカミまで放し飼いにするつもり?」など、復元事業を皮肉ったコメントもみられた。(翻訳・編集/三田)
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