人民網日本語版 2017年7月27日(木) 20時10分
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中国鉄路総公司は27日、中国新型高速鉄道「復興号」の時速350キロ乗車体験を行った。
中国鉄路総公司は27日、中国新型高速鉄道「復興号」の時速350キロ乗車体験を行った。この乗車体験には国家関連部・委員会、企業、一部のアカデミー会員、専門家、鉄道業界関連部門の300人以上が参加した。中国鉄路総公司は同日、今年9月から京滬高速鉄道でダイヤ改正を行った後、復興号を時速350キロで正式に運行することを明らかにした。この時速アップで京滬高速鉄道の所要時間が4時間半ほどまで短縮される。中国新聞網が伝えた。
◆時速350キロ、その安全性は?
情報によると、京滬高速鉄道は中国と世界で設計上の建設基準が最高レベルの高速鉄道とされている。2008年1月の着工より、設計・建設・検収のすべてが時速350キロ基準で進められている。プロジェクトの質と設備・施設は、時速350キロ安全運行の技術マニュアルと基準に合致しており、国家の検収に合格した。
復興号は時速350キロの運行を目指し開発・製造された中国新型高速鉄道で、型式試験、科学試験、60万キロ運用審査を経て、中国政府から型式合格証を取得した。中国新型高速鉄道は今年2月25日より、京広高速鉄道、京滬高速鉄道の輸送サービスを担当している。各種審査指標はすべて基準・マニュアル・運用の要求に合致しており、安全性と快適性、省エネ・環境保護性能が大幅に向上した。
中国鉄路総公司は復興号を使い、京滬高速鉄道で時速350キロの実車・実重量・実速度の検査測定、フィジビリティスタディ、運営安全評価を行った。また中国科学院や工程院の会員、鉄道専門家を集め審査と諮問を行った。全面的で系統的な科学論証と総合評価を通じて、京滬高速鉄道は時速350キロの運営が可能という結論が得られた。
◆時速350キロで運行する意義とは?
中国鉄路総公司は、「復興号の京滬高速鉄道での350キロの運行は、中国高速鉄道建設・運営の長期的な経験の蓄積、革新駆動型発展によって得られた象徴的な成果であり、重要な模範としての意義を持つ」と指摘した。
・復興号の時速350キロ運行は、京滬高速鉄道の設計・建設目標の実現を促す。
京滬高速鉄道で復興号の時速350キロ運行を実施することで、資源を十分かつ合理的に利用し、かつ高速鉄道の便利・快速・快適という優位性をより良く発揮し、総合交通システムの健全な発展を促進する。
・復興号の時速350キロ運行は、市場の需要をより良く満たす。
京滬高速鉄道は中国で経済が最も発展している東部地区を貫く路線。需要が高く、乗客輸送量も高い成長率を維持している。運営から6年に渡り、延べ6億人以上を輸送している。京滬高速鉄道で復興号を時速350キロで運行することで、北京・上海間の移動時間をさらに短縮し、京滬高速鉄道の運営の品質を高めることができる。沿線各都市間の距離を縮め、都市クラスターの効果を高め、地域経済・社会の発展を促進できる。さらに高速鉄道の線路と車両の運用効率を高め、企業の質向上と効果拡大を促進し、持続可能な発展の能力を高める。
・復興号の時速350キロ運行は、中国のハイテク革新のリーダーとしての地位を十分に示し、維持することを促す。
世界の高速鉄道は発展を続けている。ドイツ、フランス、日本などの先進国は、自国の高速鉄道の建設と運営、技術革新に取り組んでいる。京滬高速鉄道で復興号を時速350キロで運行することで、中国高速鉄道基準・体制の建設を促し、中国製高速鉄道の先進性と安全運行能力を世界に十分に示すことができる。中国製高速鉄道の国際競争力と発言権を高め、世界トップの地位をキープし、中国の鉄道、特に高速鉄道の海外進出のペースを上げる。(編集YF)
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