<点描・北京五輪>朝倉浩之の眼・チケット販売、また問題発生?

Record China    2008年5月7日(水) 7時27分

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5日朝9時からスタートした北京五輪チケットの第3次販売は今回も順調で「ない」。ロイターは15時過ぎ「販売システム、またも故障」との記事を配信。写真はチケットを受け取る西安市民。

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チケット販売、また問題発生?

5日朝9時からスタートした北京五輪チケットの第3次販売は今回も順調で「ない」。

ロイターは15時過ぎ「販売システム、またも故障」との記事を配信。購入したいチケットの種類を選択することはできるのだが、最後の最後に「現在、システム故障中。後ほどおいで下さい」とのメッセージが出る、としている。

筆者もインターネット予約を試したところ、午後1時過ぎにチケット予約に成功したが、北京時間16時半現在は、もうほとんど受け付けられない状態だ。

いずれも、チケットの選択を行った後、画面が切り替わり、「処理中、しばらくお待ち下さい」の表示が出た後、数十分以上、うんともすんとも言わなくなる。

13時前には、サッカーバスケットボールなど人気チケットがほとんど売り切れたという公示が公式HPに出た。夕刊紙『北京晩報』によると、朝9時50分には劉翔が出場する男子110mハードルや男子サッカー決勝、男子バスケットの中国出場カードなどが全て売り切れたそうだ。

そして10時10分にはバレーボールの準決勝と決勝、また野球の準決勝と決勝やサッカーの終盤戦などが売り切れた。

インターネット掲示板にもユーザーの書き込みが続々。『全く買えない。もうやめた』『このシステム、おかしいのでは?』などなど、諦めと怒りが入り混じったすさまじい数の書き込みがされている。運良く買えた人はともかく、そうでない人にとっては、この『早い者勝ち方式』はストレスがたまるのみ。

とりあえず、ある程度の数のチケットはさばけたようだが、果たしてこのやり方、本当に『公平』なのだろうか。

(なお、この記事はチケット販売元への取材によらず、あくまで中国メディアのソースと個人的な体験に基づいたものである)

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五輪チケット販売、まだまだ続く大混乱

北京五輪チケットの第3次販売スタートから一夜明けた6日、チケット販売の混乱はまだ続いている。

元々は、インターネットでチケットを予約した場合、3日以内に銀行に設けられている販売窓口に出向いて支払いをし、チケットを受け取るとなっていた。

だが、窓口がある中国銀行の各支店は、今朝から大混乱。昨日予約を済ませ、支払いをしようという人で大行列が出来てしまったのだ。

北京市中心部のオフィス街にある中国銀行大望路支店も朝から大勢の人がつめかけた。先着順に番号札を配り、順番に対応していたが、購入の時の行列ならまだしも、支払いのために、行列が必要なのだろうかと、その効率性を疑う。

支払いに来ていた陳さん(女性・河北省)はあまりの人の多さにびっくり。結局、支払いをあきらめ、「午後の閉店前に再度、来てみる」と抜け出してきた職場に駆け足で帰っていった。

この状況から、もともとの規定である『3日以内』がまったく無理なことだということは明らか。

結局、5月5日〜9日中に予約した場合、5月14日までに窓口で支払いを行うようとのお知らせが今朝、公式ウェブに掲載された。

「取り決めの変更」は中国ではよくあることではあるのだが、ことチケット関係に関しては、『前科』もあるだけに、何だか笑ってすませられない。そもそも、こういう混乱が起きることは最初から予測できたはず。それを『3日以内』などという期間を設けてしまったために、大勢の人たちが殺到したというわけだ。

ただ、銀行にとって救いなのは、昨日と違い、係員に“お怒りモード”でつっかかっていくお客さんがあまりいないこと。すでにチケットは確保済み、という余裕からなのだろうか。

<注:この文章は筆者の承諾を得て個人ブログから転載したものです>

■筆者プロフィール:朝倉浩之奈良県出身。同志社大学卒業後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ・ニュース・ドキュメンタリー等の制作・取材に関わる。現在は中国にわたり、中国スポーツの取材、執筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中国国際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。

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