Record China 2017年8月17日(木) 9時10分
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15日、韓国南部の都市・釜山のごみ分別場で、市民が燃えるごみとリサイクルごみを分別せずに捨てるなどのマナーの悪さから、20年ぶりに作業が中断される事態が発生した。資料写真。
2017年8月15日、韓国南部の都市・釜山(プサン)のごみ分別場で、市民が燃えるごみとリサイクルごみを分別せずに捨てるなどのマナーの悪さから、20年ぶりに作業が中断される事態が発生した。韓国・JTBCテレビが伝えた。
釜山郊外、機張(キジャン)郡のごみ分別場には、600トン余りのごみが小山のごとく積み重ねられている。通常であれば、重機により燃えるごみとリサイクルごみの分類作業が行われているはずだが、半月の間作業が中断してしまっているのだ。
原因は、専用の従量制ごみ袋で捨てるよう定められている燃えるごみが、リサイクルごみに混じって捨てられる事態が続いたこと。燃えるごみを焼却処理する過程でリサイクルごみが見つかり、釜山市から5週間「燃えるごみの搬入停止措置」が下されたのだ。
「ごみの山」を見てみると、飲食店から出たと思われる残飯や、コチュジャン(韓国の辛みそ)が入ったままのプラスチック容器、乳児用おむつ、布団などさまざま。作業員の話では、なんと犬や猫の死骸が入っていることもあるそうだ。この状態では、作業員6人が1日8時間選別作業を行っても、分別できるのは1日1トン未満、残ったごみをすべて処理するには、民間に委託し当初予算の10倍を超える費用を投じなければならない。
機張郡では夜間にごみの不法投棄現場の取り締まりを行っているが、やはり分別は守られていないようで、街中のごみ袋からは悪臭が漂うとともにさまざまなごみが紛れているという。ごみの中からは身元を推定できる領収書や郵便物が発見されることもあり、取り締まりが始まるとこっそりごみを持ち帰る人もいるそうだ。
JTBCは、従量制によるごみ収集の有料化が始まって今年で22年になると紹介、「『私一人くらいは大丈夫だろう』という安易な市民意識が、前例のないごみ山の事態を招いた」とマナーの問題を指摘した。
この報道に、韓国のネットユーザーからは「ごみ問題は永久に解けない問題のようだ」「深刻な問題。ただでさえ国土が狭いのに、このままだと土地が汚染されてしまう。未来を考えると悲しい」など悲観する声が多く上がり、「最終的に、自分たちや子どもたちにつけが回ってくる」「市民意識はとても大切。環境に関心を持とう」と訴えるコメントも寄せられた。
また、「専用のごみ袋でなければ回収しないようにして」「学校でごみの分別教育を必須にすべき」などの解決策も提案される中、昨今の過剰包装を挙げて「過剰包装を法的に規制してほしい。見た目はいいかもしれないけど、ごみがたくさん出るし、分別も大変」と警鐘を鳴らす主婦ユーザーもみられた。(翻訳・編集/松村)
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