人民網日本語版 2017年8月16日(水) 22時10分
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台湾のニュースサイト・中時電子報の報道によると、大陸部は独身時代に入り、独身貴族がますます増えている。
台湾のニュースサイト・中時電子報の報道によると、大陸部は独身時代に入り、独身貴族がますます増えている。この流れに乗って登場したのがお一人様経済モデルだ。海外メディアもこうした現象を観察し、各産業・各業界がお一人様ブームに寄り添って変化を試みていること、大手外食産業企業がお一人様の商機をつかまえようとあれこれ知恵を絞っていることを発見した。「参考消息」が伝えた。
急速な都市化とテンポの速い日々の暮らしが、中国人をますます晩婚へと向かわせている。上海市の場合、女性の平均結婚年齢は27歳から30歳に上がった。統計によれば、2012年以降、中国では独身の成人人口が16%増加して、7700万人に迫り、21年は9200万人に達することが予想されるという。
報道によると、独身という生き方が中国で徐々に選択肢の一つになってきた。独身者は食事でも旅行でも娯楽でも一人で行動する。一人世帯が徐々に増え、外食産業大手はこの商機を見据え、この流れに的を絞り、さまざまな変化を試みている。
火鍋レストランの海底撈火鍋では、一人で食事をする人のためにぬいぐるみを置くサービスを始めた。食事のお供になり、一人客の孤独感を和らげてくれる。
日系企業の無印良品は大陸部で小型の炊飯器、オーブン、ポットを打ち出しており、ターゲットは勢いよく発展する独身者層だ。阿里巴巴(アリババ)が毎年行うダブル11(11月11日のネット通販イベント)は、元々は独身者のライフスタイルを応援するために始めたものだ。
出前産業も独身者の増加で利益を得ている。中国最大の出前サービス企業・「Eleme」は昨年の売上高が前年比44%増加し、今年上半期はさらに同127%増加した。別の出前企業・美団も最近、180億ドル(1ドルは約110.6円)の資金調達に成功したとみられる。同社が受けた注文のうち65%は独身の顧客からのもので、同社関係者は、「中国料理は準備が大変なので、独身者は(自分で料理して)時間を浪費することは全く考えていない」と説明する。
報道によると、外食産業の中で独身者の勢いに唯一圧力を感じるの高級レストランだ。独身者は社会で徐々に自由に振る舞うようになってはきたが、それでも一人で高級レストランの食事を楽しむ人はまだ少数派だからだ。
独身は暮らしの質が低いことを意味しないし、むしろ質がより高い場合がある。独身男性は普段からスポーツで体を鍛えたり、旅行したりしており、独身女性は美容に精力を傾ける。独身男女のもう1つの特徴は、ペットにお金を使う人が多いことで、自分にかけるよりはるかに多い金額をペットに費やす。
市場調査会社・英敏特がこのほど発表した「独身の消費者に対する営業販売――中国2017年」をみると、大陸部の独身の消費者の61%が、「最も興味がある分野は映画とテレビドラマ」と答え、次が「旅行」の56%、その次が「スポーツ・トレーニング」の48%だった。
同じように独身でも、男女では興味を感じる消費分野に違いがある。男性は「スポーツ・トレーニング」(55%、女性は41%)と「テクノロジー」(48%、女性は15%)に対する興味が強く、女性は「スキンケア」(58%、男性は15%)、「ファッション」(41%、、男性は24%)に時間を使う傾向がみられた。
また独身男性は「音楽」(42%、女性は33%)、「ソーシャルメディア」(33%、女性は26%)の割合がやや高く、独身女性は「料理」(26%、男性は17%)を好む。
独身男性Mさんは、「動画サイトの会員になるのに出費は惜しまない。ドラマを追いかけたいからだ。一番困るのはお金が払えないことではなくて、時間をどう使うかということだ」と話す。
別の独身男性は、「音楽が好きなので、その面でお金を使いたい」としつつも、「独身が終わる日が来たら、3C(コンピューター、通信、消費電子製品)や電子製品にかける出費を大幅に抑え、家庭での消費により多くの出費をあてるようにする」と話す。(編集KS)
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