ネット依存症治療施設で相次ぐ死亡事件、暴力的「治療」が原因か―英メディア

Record China    2017年8月21日(月) 11時26分

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中国で18歳の少年がネット依存症治療施設で死亡する事件が起きた。治療施設入所からわずか2日後のことだった。

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2017年8月15日、BBC中国語版サイトによると、中国のネット依存症治療施設で死亡事件が起きた。

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5日、安徽省の18歳の少年、李傲(リー・アオ)さんがネット依存症治療施設で死亡する事件が起きた。司法解剖の結果、体中に外傷があることが判明したという。治療施設入所からわずか2日後のことだった。その数日前には西安市で16歳の少年、魏さんがネット依存症治療施設で飛び降り自殺している。中国ではこうした事件が繰り返されているが、どのような背景があるのだろうか。

「第3回中国青少年ネット依存症報告書」によると、中国には2400万人もの若いネット依存症患者がいるという。そのためネット依存症治療施設の数も増え続ける一方だ。そこではどのような治療が行われているのだろうか。元入所者を取材した記者によると、一部施設では電気ショックが使われている。職員に口答えすると電気ショックを流して罰を与えるという。

また、網易の報道によると、「軍隊式管理」をうたう治療施設では催眠療法が使われている。真っ暗な部屋の中で悲しい音楽を流す。その後、カウンセラーが親の大事さを諭すという内容だ。2時間にも及ぶという密室内での催眠療法を終え、部屋を出るとそこには両親が待っている。子どもは涙を流して親に抱きつく…というプログラムになっているという。

こうした過酷な治療が子どもたちの死の背景にあるのではないか。飛び降り自殺をした魏さんは「お父さん、私は自殺します。私はあまりにも惰弱なのです。この世界には何の意味も感じられません」と遺書を書き残している。(翻訳・編集/増田聡太郎

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