2018年3月15日、新華社は「トランプ米大統領はなぜ頻繁に側近を解任するのか」と題する記事を掲載した。

トランプ氏の就任から1年余り。すでに20人以上のホワイトハウスの政権幹部が辞任・解任に追い込まれた。今月に入ってティラーソン国務長官が突然解任されただけでなく、マクマスター大統領補佐官（国家安全保障担当）解任の可能性も伝えられている。

米国の主要メディアは「トランプ氏は就任以来、政府内を混乱状態に置き続けることを常態化させ、自らの政権運営を安定的かつ有効的に維持しようとしている」と報じている。注目すべきは、このような混乱状態に対し、共和党の「忍耐力」も上がり続けていることだ。共和党議員の1人は感慨深げに「われわれはもう麻痺してしまった」と言う。ホワイトハウス報道官に言わせれば「米経済は順調で株価も上がっている。すべてうまくいっているのに、政府内の混乱がどうしたというのだ」ということなのだろう。

トランプ氏はツイッターを多用し、主流メディアを非難することで「蚊帳の外」に置くことに成功した。共和党に対しても強気になる一方だ。しかし、トランプ氏の手法は将来、もろ刃の剣になる恐れがある。大きな石を投げて波紋を起こし続けるのはいいが、いざ政策を実行に移す場合、いったい誰が担うかということだ。（翻訳・編集/大宮）