韓国の国立大キャンパスに初の慰安婦像設置へ、「関心広めるため」と学生の95%が賛成=韓国ネットからは賛否の声

Record China    2017年9月1日(金) 18時50分

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29日、韓国・ソウル新聞によると、韓国の国立大キャンパスでは初となる慰安婦像の設置計画が学生主導で進んでいる。写真は釜山・日本総領事館前の慰安婦像。

2017年8月29日、韓国・ソウル新聞によると、韓国の国立大キャンパスでは初となる慰安婦像の設置計画が学生主導で進んでいる。

忠南(チュンナム)大に慰安婦を象徴する「平和の少女像」の設置を進める同大学生会のイ・ヒョンサン会長(26・機械設計工学科4年)は、同紙のインタビューで「中高や小学校も少女像を設置しているが、知性の殿堂である大学にはない。私立の仁済(インジェ)大と東亜(トンア)大ではサークルレベルで少女像の設置を推進するも困難に直面していると聞いている。学生会が乗り出したのは、私たちの大学が初めてだ」と語った。

学生会が像の設置について在学生を対象にこの8月にアンケートを行ったところ、回答者1168人のうち95.6%に当たる1117人が「賛成」と答えたという。同大の学生は1万8000人で、イ会長は「夏休みのため参加者が少なかった」としながらも、「主流意見を予想するには十分だと思う」としている。

アンケートで「賛成」とした学生の大半は「学内に少女像があれば、より多くの学生が慰安婦問題に関心を持つだろう」と回答の理由を答えたそう。一方で、反対の学生は「日本との外交問題」を懸念しており、イ会長は「私たちの大学と姉妹交流する30余りの日本の大学との関係悪化を心配しているようだ」とし、大学側も同じ理由で設置に慎重な姿勢を取っていると明かした。また反対の理由に管理の問題も挙がっているが、イ会長によると、管理は教職員労組が支援を約束しているそう。

学生会は来年3月に像を設置する計画だ。「未来志向で明るい表情の忠南大だけの少女像を制作する」そうで、学内の彫塑科教授に制作を依頼しデザイン中だという。制作費5000万ウォン(約490万円)は学生や教授、教職員、卒業生などからの募金で賄う予定だが、市民に募金を呼び掛ける計画も行っているそうだ。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「うまくいきますように」「韓国最高の大学生の皆さん、ありがとう」「驚くべき決定。忠南大学生会、格好いいね」「全国の学校や大学に建てて歴史意識を高めよう」など設置決定に賛成する声が数多く上がっている。

しかし一方で、「銅像をいくつ建てようと日本は動じないよ。国際社会はジャングルより冷酷だからね」「韓国は元慰安婦より慰安婦像への待遇がいい国。本末転倒だ」と批判的なコメントも多い。

また、5000万ウォンという制作費についても「そんなにかかる?」「もったいない」「むしろ奨学金として使った方がいい」などの意見が寄せられ、「同じことが繰り返さないように」との願いを込めて「それよりも安保に気を遣って国力を育てるべき!」と策を講じるユーザーもいた。(翻訳・編集/松村)

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