THAAD単体ではミサイル攻撃から韓国を守れない、米メディアが「冷や水」―中国メディア

Record China    2017年9月12日(火) 18時20分

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11日、中国メディアの海外網は、今月7日に高高度防衛ミサイル(THAAD)発射台の在韓米軍基地への追加配備が完了し、文在寅政権が有頂天になる中、米メディアが冷や水を浴びせていると伝えている。資料写真。

2017年9月11日、中国メディアの海外網は、今月7日に高高度防衛ミサイル(THAAD)発射台の在韓米軍基地への追加配備が完了し、文在寅(ムン・ジェイン)政権が有頂天になる中、米メディアが冷や水を浴びせていると伝えている。

米CNBCはこのほど、韓国と米国は、国内からの反対の声と中国からの外交的・経済的な圧力にも関わらずTHAAD配備を断行したが、そのシステムには重要な制限があり、THAAD単体ではミサイル攻撃から韓国を守ることはできないと指摘する。

第1の制限はその範囲だ。韓国南部の慶尚北道・星州に配備されたTHAADの迎撃射程は約200キロであるため、国の南部を守ることはできるが、最も人口密度の高いソウル首都圏の防御はできない。

第2の制限は威力そのものに限界があることだ。ソウル首都圏をカバーできたとしても、北朝鮮が複数の短距離ミサイルを発射すれば、すべてを迎撃することはできない可能性がある。ソウルから国境までの距離は最短でわずか約30キロしかない。

韓国慶南大学極東問題研究所の軍事専門家、キム・ドンヨプ氏は先週、韓国のYTNニュースチャンネルの取材に応じ、THAADは迎撃高度よりも低く高速なミサイルが来ると役に立たなくなると話している。

韓国には、THAADのほかに対空誘導弾パトリオットも配備されており、米国も追加配備しているが、こうしたシステムを統合する努力でさえ圧倒的なミサイル攻撃に対抗するには十分ではないと、一部の専門家は指摘している。

米シンクタンク、ランド研究所のアナリスト、ブルース・ベネット氏は、CNBCに対し、「パトリオットの迎撃射程ははるかに小さく、各地に分散配備されているため、相互に補完できない」と話す。

韓国は、最近の北朝鮮のミサイル実験と核実験を受け、パトリオットのアップグレード版やSM−3と呼ばれる迎撃システムを購入する可能性を示唆している。(翻訳・編集/柳川)

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