人民網日本語版 2017年9月15日(金) 23時50分
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肥満、慢性疾患の増加は、世界各国を悩ます難題となっているものの、日本の街を歩いていると、太っている人はあまり見かけない。
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肥満、慢性疾患の増加は、世界各国を悩ます難題となっているものの、日本の街を歩いていると、太っている人はあまり見かけない。これは、日本人の健康的なライフスタイルと関係がある。世界五大医学雑誌の一つ「ランセット」は最近、複数の国の科学者がまとめた世界的な研究の結果を掲載し、飲食や生活、親子の交流などの面で、日本の子どもの健康状況が世界一だったことを明らかにしている。日本人は子どもたちが小さな頃から、健康的な生活習慣を身につけることができるよう助けているといえる。生命時報が伝えた。
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■栄養バランスを考えていろんなものを食べる
日本人が食べる物は全体的に見て、栄養が豊富で、カロリーが低い。また、お米(または他の穀物)や海藻、豆腐、果物、野菜のほか、オメガ3脂肪酸を豊富に含む深海魚をよく食べ、調理方法はシンプルで、糖分や塩分も控えめだ。一つ一つの食品の量は少ないものの、いろんなものを食べるため、満腹感が続き、子どもたちは食後にお菓子を食べずにすむため、肥満になるのを防ぐことができる。
■量が少なく、食べる量も少ない
西洋諸国と比べると、日本人の食事量は明らかに少ない。専門家は、食事の時に、小さい皿を使うと、食べる量を効果的に抑制できると見ている。米国テンプル大学の研究者・ジェニファー・フレイザー博士の研究では、子どもに小さい皿に自分で食べ物を取らせるようにすると、食べる量を抑制することができることが分かった。ただ、日本人の経験からすると、野菜を食べる時は、子どもに大きい皿を使わせるといい。
■おやつは少なくし、できるだけ家で食事
子どもにとって、おやつは魔力が宿ったものであり、どうしても食べたくなってしまうものだ。日本の子どもも時々おやつを食べるものの、その量や頻度は欧米諸国の子どもと比べてとても少ない。北海道の管理栄養士・高橋智美さんは、「ストレスやプレッシャーが少ない状態でないと、子どもたちはリラックスして、気分良く何かを食べることはできない。親は子どもに模範を示し、どのように食事や味を楽しんでいるかを子どもたちが分かるようにしなければならない。忙しかったとしても、子どもと1日1回は一緒に食事をしなければならない。いつも家族団らんで食事をすることで、子どもは楽しくヘルシーな食べ物をとることの良さを感じることができ、家族と一緒にいる時間が多いと、子どもは身心共に健康に育つ」と指摘している。
■いろんな物を食べてみるよう子どもを励ます
好きな食べ物というのは、子どもが大きくなるにつれ変わっていくものだ。親は、子どもが小さい時からいろんな食べ物を食べるよう促し、ヘルシーな食べ物を好きになるように導くという明確な目標を持つべきだ。赤ちゃんなら、ヘルシーな食べ物を1回食べただけで、それを好きになるかもしれないが、2歳の子どもとなると、20回は必要になるかもしれない。そのため、子どもが好き嫌いが多くても、絶対にすぐにあきらめてはならない。
■9割の子どもが徒歩、または自転車で通学
研究によると、徒歩または自転車で通学している日本の子どもの割合は98.3%に達しており、他の先進国の割合を大きく上回っている。日本では小学校から高校まで毎日のように体育の授業があり、部活で運動をしている子どもも多い。また、体育館や運動場を自由に使うことができるため、子どもはそこで好きなスポーツをすることができる。日本の小児肥満症の発生率が低いのはこのことと密接な関係があるだろう。世界保健機関(WHO)の報告によると、5-17歳の男女が適度な運動をすると、骨格や筋肉、関節などが健康的に発育する助けとなり、心臓や血管の健康や体の調和を保ったり、ストレスを減らしたりする点でも有益となる。さらに、他の子どもとの交流などの面でもメリットがある。研究によると、よく走り回ったり、跳んだりする子どもほど、幸福感があり、集中力も高い。そして、成績もよく、健康的な生活を送ることができる。(提供/人民網日本語版・編集KN)
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