人民網日本語版 2017年9月16日(土) 14時20分
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1カ月あまり前、「地上の天国」と称される四川省九寨溝がマグニチュード(M)7.0の大地震に襲われ、この地を愛する世界の多くの人々が心を痛めた。
1カ月あまり前、「地上の天国」と称される四川省九寨溝がマグニチュード(M)7.0の大地震に襲われ、この地を愛する世界の多くの人々が心を痛めた。このほど開催された国連世界観光機関(UNWTO)第22回総会では、九寨溝の再建に関する話題に参加者の関心が集まった。彼らは、「大震災からの復興を何度も経験してきた中国ならば、九寨溝をより美しく再建させることは間違いない」と確信した。新華社が伝えた。
UNWTOのタレブ・リファイ事務局長は「中国通」として有名で、中国の美しさを世界各地でいつもPRしている。リファイ事務局長は2009年、四川ブン川大地震(ブンはさんずいに文)後の再建状況を視察するために中国を訪れた。
総会において、一部の参加者が、最近撮影された九寨溝の写真をネット上で閲覧した。写真の中の鏡海は、まるで大きな翡翠のようで、周囲の樹木は青緑色に輝き、空には白い雲が漂っていた。樹正瀑布の渓水は激しく流れ、老虎海の水は底が見えるほど澄みきっていた。もちろん、地震が残した痕跡も、まだ存在していた。諾日朗(ノリラン)瀑布は、滝幅が震災前の半分となり、火花海の一部では昔の湖底がむき出しになったままだった。
中国政府が再建案を着々と実行に移していることに、参加者は喜び安心した。四川省災害対策委員会専門家委員会の顧林生・副主任は今週、九寨溝震災後評価のための視察を終えたところだった。顧副主任は、「九寨溝の景観の85%には、変化はほとんど見られなかった。九寨溝海子地震の前と後の航空写真を比較すると、九寨溝の中心部にある湖沼は、ほぼ変わっていない。土砂崩れ後に現れた山の白い岩肌が、唯一明らかに変化した点だ」と指摘した。
専門家は、「九寨溝の災害後評価で現在難しい点は、観光経済に対する影響についての評価と間接的な損失評価である。家屋、橋梁、道路の損失と比べ、生態多様性や今後の地質災害リスク対策は、さらに量子化が難しい」とコメントした。
UNWTOのリファイ事務局長は、「UNWTO内部の専門部門が観光業の災害後再建について評価した結果、約60項目の専門的方案が提出された。我々は、四川省が観光機関や施設を再建するのを支援し、このような被害を受けた観光地を国際市場で新生させ、アピールしていく」と方針を示した。
イタリア文化財・文化活動・観光省のドリーナ・ビアンキ副大臣は、「我々は、九寨溝が持続可能な発展理念によって再建事業を進め、人と資源とのバランスを促進し、より良く伝統文化を保護していくことを期待している」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集KM)
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