<四川大地震>「被害者の取材控えて」、専門家がメディアに自制求める―中国

Record China    2008年5月22日(木) 9時58分

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20日、現地で救援活動にかかわっている精神科の専門家が、「救助された人への取材を控えてもらいたい」とメディアに対して自制を求めた。写真は被災地各地で取材するメディア。

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2008年5月20日、南方網によれば、現地で救援活動に携わっている精神科の専門家である施[王其]嘉(シー・チージア)教授が、「救助された人への取材を控えてもらいたい」とメディアに対して自制を求めた。

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先日、多数の小学生が生き埋めになった[シ文]川県映秀村の小学校で、瓦礫の下敷きになっていた9歳の小学生が歌を歌いながら救助を待ち、救い出された。小学生は成都の病院に搬送されてから、多数のメディアから取材を受けたが、地震発生当時の出来事を思い出しながら話すうちに次第に情緒が不安定になり、大声で叫び、人を寄せつけなくなってしまった。小学生の父親は地震ですでに亡くなっており、母親も精神的なダメージが大きいという。

取材で悪影響を受けているのは被災者だけではない。現地で医療や救援活動に携わっている人も同様だ。メディアに追いかけ回されることで治療が遅れるほか、精神的な負担も増している。

綿陽市中央病院では、被害の大きかった北川チャン族自治県出身の医師や看護師も多く、その家族や親類にも被災者が多いが、休む間もなく救急治療に追われ、家族を顧みる余裕がないにもかかわらず、一部のメディアが「家族が亡くなっても仕事を続けているが、どのような気持ちですか?」などと取材してくるという。

施教授は、過度な取材を行い、震災にかかわる人々の心理的負担を増やすようなことはしないでもらいたいとメディアに呼びかけている。(翻訳・編集/岡田)

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