Record China 2017年10月18日(水) 9時40分
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16日、韓国中部、忠清南道・扶余郡にある村の住民らが遺体の埋葬のため墓に向かう霊きゅう車の進行を妨害、さらに高額な「通行料」を要求したとされる事件に、韓国内が騒然としている。資料写真。
2017年10月16日、韓国中部、忠清南道(チュンチョンナムド)扶余(プヨ)郡にある村の住民らが遺体の埋葬のため墓に向かう霊きゅう車の進行を妨害、さらに高額な「通行料」を要求したとされる事件に、韓国内が騒然としている。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。
扶余警察署によると、今年8月8日の午前7時、同郡にある村で住民4人が1トントラックで霊きゅう車の行く手を阻み、「村周辺に墓を建てるには500万ウォン(約50万円)を支払わなければならない」と要求した。遺族はかねてから墓地用に購入しておいた山に母親を埋葬するため、遺体を霊きゅう車で運んでいたところだった。
「通行料」は不当な要求と思いながらも、遺族は暑い中で遺体が傷むことを懸念し、仕方なく350万ウォン(約35万円)を渡してようやく墓に行くことができたという。遺族は「住民らのせいで葬儀の手続きが2時間ほど遅れた」として大統領府に陳情書を提出、最終的に扶余警察署が事件として捜査に乗り出すことになった。
警察は現在、遺族と住民4人を呼んで事実関係を把握中で、村の住民らは「遺族からもらったお金は村の発展基金の名目であり、これまでも村に墓を建てる遺族はお金を払ってきた」とし、「もめたのは2時間ではなく30分ほどだった」と話しているという。しかし警察は、霊きゅう車の進行を妨害し金を受け取った行為が葬儀などの妨害、恐喝に当たるとみて、妨害罪および恐喝罪の適用を検討しているとのこと。
同事件の第1報には2万件を超える数のコメントが寄せられるなど、ネットユーザーの関心もかなり高い。「信じられない。これが今の韓国で起こったことなの?」「こんな山賊みたいな話が21世紀にある?」と事件自体に驚く声をはじめ、「悲しむ遺族を相手に強盗みたいなまねをするなんて。天罰を受けろ」「村の住民全員を刑事処罰して追徴金を徴収して」「刑務所行きになったら自らの罪に気付くだろう」など非難の声が目立つ。
また、第1報を伝えた世界日報は続いて、霊きゅう車の行く手をふさぎ通行料をせしめるこうした行為が実は韓国の至る所で行われていると驚きの実態を伝えている。記事で紹介された一般市民の声は、「「私も(墓の利用をめぐって)ある時は250万ウォン(約25万円)、またある時は400万ウォン(約40万円)を払ったことがある」「うちの母親の葬儀の時もそうだった。その土地に住んでいないという理由でお金を要求された」「村に問い合わせたら、村の発展基金と言われた。そんな法律があるの?」といったもので、問題の深刻さがうかがえた。(翻訳・編集/松村)
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