韓国はなぜ、日本以上に漢字を排除するのか?―中国サイト

Record China    2017年10月29日(日) 1時10分

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26日、中国のポータルサイト・網易に「韓国はなぜ、日本以上に漢字を排除するのか」と題する文章が掲載された。資料写真。

2017年10月26日、中国のポータルサイト・網易に「韓国はなぜ、日本以上に漢字を排除するのか」と題する文章が掲載された。以下はその概要。

日本を訪れたことのある中国人は、日本語が分からなくても漢字でおおよその意味を理解できることを知っているはずだ。しかし、韓国は違う。韓国も日本同様、中国発祥の漢字を使ってきたが日常生活で使われることはほとんどなくなった。日本も漢字を使うとはいえ、その数は減った。ネットで言われるように、「劣等感」がこれらの国々の「漢字排除」の原因となっているのだろうか?

古代、東アジアで最も進んでいた中国は長期にわたって海外に文化を輸出する立場にあった。漢字を基礎とする漢文は各国共通の文書系統となり、貴族や知識人といった上流階級がこれを使った。しかし、外来文字である漢字には一つの致命的欠点があった。漢字は表意文字で、発音は示さない。漢字を取り入れた国の話し言葉と結び付かず、庶民とは無縁の存在となったのだ。漢字は書き言葉として上流階級が学習し、使用するものとなった。

韓国では1440年代に表音文字であるハングルが登場した。日本では漢字が簡略化され、仮名が生まれた。19〜20世紀になると、漢字は現代化の波の中でその「支配権」をなくしていった。書くのも学ぶのも簡単な表音文字が一般市民に知識を伝えるようになったのだ。

日本で漢字廃止運動が始まったのは明治維新のころだ。漢字の使用範囲は減り続けたが、この一方で漢字は日本の西洋化を支える役割も果たした。日本は漢字を使って西洋の新たな概念を表現するなどし、知識を吸収していった。そして、日本で誕生したこのような単語は今の中国でも使われている。

一方、韓国の街中では日本ほどたくさんの漢字を目にしない。朝鮮半島における漢字排除は中華文化の影響を消したいという「民族の劣等感」ではなく、日本による植民の痕跡を消すためなのだ。日本は当時、漢字を使用することを強制し、表音文字を支持する学者らは鎮圧された。漢字は植民地時代の「遺産」であり、ハングルの使用が反日、愛国、革命の象徴となったのだ。このため、朝鮮半島では戦後、漢字を廃止する動きが見られ、韓国政府は1948年に「公文書はハングルで記載する」と定めた「ハングル専用法」を制定した。1970年には当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が漢字廃止を宣言している。(翻訳・編集/野谷

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