Record China 2017年11月1日(水) 12時50分
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1日、北朝鮮が朝鮮王朝時代の兵書を国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録した。歴史を共有する北朝鮮に一歩先を越されることになった韓国の学界からは、文化財庁などを批判する声が上がっているという。資料写真。
2017年11月1日、北朝鮮が朝鮮王朝時代の兵書「武芸図譜通志」を国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録した。歴史を共有する北朝鮮に一歩先を越されることになった韓国の学界からは、文化財庁などを批判する声が上がっているという。
「武芸図譜通志」は1790年、朝鮮王・正祖(チョンジョ)が編さんを命じ刊行された武芸の教本。中国や日本の図書を参考に朝鮮固有の武芸についてまとめたもので、24種の武芸の技術を挿絵を交え説明している点が特徴だ。
実は韓国国内でもソウル大の研究施設や韓国学中央研究院、国立中央図書館が数十冊を所蔵しているが、いずれからも「世界の記憶」への登録申請は行われず、北朝鮮に「奇襲登録」を許す結果となった。また、北朝鮮が今回の登録申請において、「『武芸図譜通志』が現代北朝鮮のテコンドーの原型になった」など、学界で認められていない内容を強調した点も、韓国で問題視する声が上がっているという。
韓国文化財庁関係者は「北朝鮮との共同登録は難しいと判断し、これといった措置を取らなかった」と話している。
これについて伝えた韓国メディアは「韓国が手をこまぬいている間に北が奇襲登録」「北の登録にぼーっとしていた韓国」などと一様に悔しさをにじませる表現で報じており、ネットユーザーからも「これではテコンドーも北朝鮮が元祖だと外国人に思われてしまう」「韓国はやるべきことをせず、悪いことばかりで1番になる」「カネにならないから何もしなかったのか?」と懸念や批判の声が寄せられている。
しかし記事のコメント欄をみると、まったく正反対の意見も少なくない。「韓国ができないことを北朝鮮がやってくれたんだよ。よかった」「こんなことで北朝鮮と競争しなくてもいいのでは?遺産をきちんと保存することが大事」「まあ、北が登録しても僕らのものに違いないしね」「同じ民族なんだし、誰が登録したかなんて問題じゃないでしょ」といった声だ。
また、「誰かが登録してくれるならそれでいい。中国人や日本人でさえなければね」「中国や日本に奪われるよりはましだ」といった声も、多くの共感を得ていた。(翻訳・編集/吉金)
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